2018年4月20日金曜日

日産社外取に女性レーサー 無資格検査で「更迭」も

 日産自動車は20日、社外取締役に女性レーシングドライバーの井原慶子氏(44)を起用すると発表した。同社初の女性取締役で、最年少での就任となる。多様な視点を経営に生かす狙いで、6月末開催予定の定時株主総会で承認を目指す。一方、昨年発覚した新車の無資格検査問題に関連し、元副社長の取締役2人が6月末に退任する人事も決めた。事実上の更迭とみられる。

 井原氏はレースクイーンを経て自動車レースの世界に参戦した異色の経歴を持つ。世界耐久選手権(WEC)で女性初の表彰台に上がるなど実績を残した。

 退任する取締役は松元史明氏(59)と中村公泰氏(63)。昨年の無資格検査問題の発覚時、松元氏は生産事業、中村氏は品質管理を担当していた。会社への信頼を揺るがす事態に発展したことを踏まえ、一定のけじめをつける狙いがあるとみられる。

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