トヨタ自動車は3日、駐車場「タイムズ」を展開するパーク24とカーシェアのデータ収集で業務提携したと発表した。トヨタの多目的スポーツ車(SUV)「C―HR」に通信機を付けて東京都内に導入し、カーシェアサービスに使ってもらう。車の航続距離や位置情報などのデータを集めて分析し、新たなサービスや車載端末の開発につなげる。
パーク24のカーシェア「タイムズカープラス」に、トヨタが通信型レコーダーなどを搭載したC―HRを60台導入する。通信機を通じて、カーシェアの利用者による運転の仕方や航続距離、移動の範囲といったデータを収集する。導入期間は6月から来年3月末までの10カ月間。
蓄積したデータは人工知能(AI)を活用して分析し、カーシェアの運営効率や安全性を検証する。将来は新たなカーシェアや車載端末の開発に生かしたい考えだ。
パーク24は時間貸し駐車場の最大手。運営するカーシェア「タイムズカープラス」は24時間いつでも利用者が必要な時間だけ車を借りることができる。拠点は1万カ所以上、会員は90万人を超える。15分206円から利用でき、6時間や12時間といったパック料金のプランもある。
トヨタは異業種などとカーシェアで連携を深めてきた。2015年にはパーク24と1人乗りの小型三輪電気自動車(EV)を使い、乗り捨て型のサービスを開始。海外では16年、個人間のカーシェアを手がける米ゲットアラウンド(カリフォルニア州)に、傘下の「未来創生ファンド」から出資した。
今月1日にはトヨタモビリティサービス(東京・中央)も設立。東京を中心にレンタカーや自動車リースに加え、新サービスを展開していく考えだ。
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