ゴーン容疑者に“退任後報酬” 「決まっていない」

　カルロス・ゴーン容疑者（64）に対して、退任後に高額の報酬が支払われる約束があったことが分かりました。一緒に逮捕された側近は「支払われるかどうかは決まっていなかった」などと話しているということです。

　ゴーン容疑者は日産で得た報酬について約50億円、少なく有価証券報告書に記載した疑いが持たれていますが、関係者によりますと、この50億円については退任後に支払われる約束が交わされ、積み立てられていたということです。その後の別の関係者への取材で、ともに逮捕されたグレッグ・ケリー容疑者（62）がこの報酬について「将来の報酬として支払われるのは決まっていなかった」などと話していることが分かりました。有価証券報告書への記載の義務がある確定した報酬にはあたらないという認識を示したとみられます。一方の日産は、ゴーン容疑者が隠した報酬の総額が120億円に上る可能性があると取引先の企業に説明していることが分かりました。説明はゴーン容疑者が逮捕された後に数回、行われたということです。

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