2018年11月26日月曜日

「普段冷静な日産社長が情に」従業員に経緯説明

 日産自動車は26日午前、前会長のカルロス・ゴーン容疑者(64)が金融商品取引法違反容疑で逮捕されたことを受け、全従業員向けの説明会を開いた。関係者によると、西川さいかわ広人社長が、ゴーン容疑者を会長職から解任した経緯を説明し、「社員や取引先を動揺させて申し訳ない」と陳謝した。一方、三菱自動車は26日午後の臨時取締役会で、ゴーン容疑者の代表取締役と会長職を解任する見通しだ。

 説明会は横浜市の本社で午前9時半から1時間程度行われた。国内外の事業所などもネット中継で結び、西川氏が約14万人の従業員に向けて、ゴーン容疑者と、代表取締役を解任したグレッグ・ケリー容疑者の不正の内容を説明。権限がゴーン容疑者一人に集中していた経営体制を見直す方針を強調した。

 仏ルノーとの提携を継続する考えも示し、「(従業員が)前向きに仕事に取り組めるように持っていくのが自分の仕事だ」と結束を呼びかけたという。社員からの質問に西川氏が答える場面もあった。

 ネット中継を見た男性従業員は、「普段は冷静な社長だが、今回は情に訴えるメッセージだった。重く受け止めたい」と話した。西川氏は説明会開催前の26日朝、報道陣に対し、「従業員になかなか話す機会がなかった。従業員に落ち着いてもらわないといけない」と述べていた。

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