2018年11月26日月曜日

日産社長、関係見直し表明 ルノーと「平等でない」

 日産自動車の西川広人社長は26日午前、有価証券報告書に役員報酬を少なく記載したとして、金融商品取引法違反の疑いで前代表取締役会長カルロス・ゴーン容疑者らが逮捕された事件の経緯を従業員に説明した。関係者によると、西川氏は筆頭株主のフランス大手ルノーとの関係は「平等ではない」と述べ、関係を見直す意向を表明した。

 ルノーは日産の株式の43・4%を持ち、議決権も握っているが、日産のルノーへの出資比率は15%にとどまり、議決権はない。西川氏はこうした関係がバランスを欠いていると指摘。ゴーン容疑者の逮捕が、日産、ルノーに三菱自動車を加えた3社連合の関係再構築につながりそうだ。

 一方、三菱自は26日午後4時半から取締役会を開き、ゴーン容疑者の代表取締役会長職を解く。ゴーン容疑者は不正が発覚した日産自動車に続く解任となり、ルノー以外のトップから失脚する。

 日産の説明会は横浜市の本社で行われ、全国の事業所や工場にもネット中継された。西川氏が一般の社員に事件の経緯を説明したのは初めて。西川氏は「従業員に申し訳ない。信頼を大きく損ねてしまった」と述べた。

Let's block ads! (Why?)

Read Again https://www.sankei.com/economy/news/181126/ecn1811260012-n1.html

0 件のコメント:

コメントを投稿