【NQNニューヨーク=川内資子】25日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前日比20銭円安・ドル高の1ドル=109円40~50銭で取引を終えた。前日のムニューシン米財務長官の発言などを受けて円買い・ドル売りが先行したが、午後にトランプ米大統領によるドル高容認とも取れる発言が伝わるとドルの買い戻しが優勢となった。
円買い・ドル売りが先行した。前日にムニューシン米財務長官が最近のドル安を歓迎する意向を示したことが引き続きドル売りを促した。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁は25日の理事会後の記者会見で、最近のユーロ高にさほど強い警戒感を示さなかったと受け止められた。ユーロ買い・ドル売りが勢いづき円に対してもドル売りが波及した。円は一時108円50銭と2017年9月11日以来ほぼ4カ月ぶりの円高・ドル安水準を付けた。
ただ、午後にトランプ米大統領が米CNBCテレビのインタビューで、「ドルはどんどん強くなる見込みだ。私は最終的に強いドルを見たい」と述べた。ドル高を志向する発言と受け止められ、ドルの買い戻しが優勢となった。
円の安値は109円70銭だった。
円は対ユーロで3営業日ぶりに反落し、前日比15銭円安・ユーロ高の1ユーロ=135円60~70銭で取引を終えた。ドラギECB総裁が金融政策の現状維持を決めた理事会後の会見で「年内の利上げはほぼない」と述べた。一方、最近のユーロ高への懸念は明確には示さなかったと受け止められ、市場ではユーロの買い安心感が強まった。
ユーロはドルに対して小幅ながら4営業日ぶりに反落し、前日比0.0015ドル安い1ユーロ=1.2390~1.2400ドルで終えた。ドラギECB総裁の記者会見を受けてユーロ買いが先行し、一時1.2538ドルと2014年12月16日以来のユーロ高・ドル安水準を付けた。
ただ、トランプ米大統領のドル高容認発言が伝わるとユーロ売り・ドル買いが優勢となった。
ユーロの安値は1.2364ドルだった。
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