振り袖のレンタルや着付けを手掛ける「はれのひ」(横浜市)が突然営業を停止し、成人式当日に振り袖を着られない新成人が続出した問題で、同社の篠崎洋一郎社長(55)が26日夜、横浜市内で記者会見し、「お客さま、お取引先さまに多大なご迷惑をお掛けしたことを深くおわび申し上げます」と謝罪した。
「取り返しつかないことを」=篠崎はれのひ社長、泣きそうな声で
問題発覚後、篠崎社長が公の場に出るのは初めて。神奈川県内の知人宅に身を寄せ、「弁護士と何度も打ち合わせをしていた」と述べ、雲隠れしていたとの指摘を否定した。
篠崎社長は成人式での着付けなどについて「前日まで対応するつもりだった」と強調。昨年12月中旬まで注文を受け続けたが、代金をだまし取る意図はなかったと釈明した。実際は3億8000万円だった2016年9月期の売り上げをホームページで1億円多く記載したことは「チェックミス」だとし、粉飾決算についても否定した。
店舗などに1163着の振り袖を保管していることを確認したとして、客から預かっていた振り袖を転売した疑惑についても完全に否定。購入者に順次返却する意向を示した。
はれのひは26日、横浜地裁から破産手続きの開始決定を受けた。代理人弁護士によると、負債総額は10億~11億円に上る見込みで、債権者数は約1600人の見通し。まだ販売されていない着物や小物が社内に一部残っているが、篠崎社長の個人資産は現金数十万円だけだという。(2018/01/26-22:35)
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