国際科学技術財団は30日、今年の日本国際賞にスマートフォンなどに幅広く使われているリチウムイオン電池の開発に貢献した旭化成の吉野彰名誉フェロー(70)ら3氏を選んだと発表した。科学技術の進歩と人類の平和に貢献した研究者に贈られる。
同賞は毎年、二つの授賞対象分野を指定しており、今回は「資源・エネルギー、環境、社会基盤」「医学、薬学」が対象となった。
吉野氏はコバルト酸リチウムを正極、炭素系材料を負極とし、独自素材も合わせた設計で軽量・大容量・長寿命のリチウムイオン電池開発の道を開いた。最近は電気自動車にも搭載され、環境分野への貢献も評価された。
吉野氏のほか、免疫学者の米エモリー大医学部のマックス・クーパー教授(84)と豪ウォルター・アンド・イライザ・ホール医学研究所のジャック・ミラー名誉教授(86)が選ばれた。体内に侵入した異物に対する免疫をつかさどる主要な細胞系列「Bリンパ球」と「Tリンパ球」の存在を明らかにした。
授賞式は4月18日、東京都内で開かれる。吉野氏には賞金5000万円、クーパー氏とミラー氏には2500万円ずつが贈られる。【荒木涼子】
Read Again https://mainichi.jp/articles/20180131/k00/00m/040/055000c
0 件のコメント:
コメントを投稿