[東京 29日 ロイター] -
<16:17> ユーロ1.24ドル前半で小動き、ECB専務理事は要人の為替発言に苦言
ユーロは1.2420ドル付近。ドルは108.87円付近。両通貨ペアとも小幅な値動き。
前週末にダボスで行われた世界経済フォーラム(ダボス会議)では、複数の要人から為替関連の発言が発せられ、為替相場は翻弄された。 ユーロは26日に1.2538ドルまで上昇し、2014年12月以来の高値をつけた。
一連の動きを受け、欧州中央銀行(ECB)のクーレ専務理事は26日、ダボス会議の討論会で「さまざまな発言でこのところ大きなボラティリティーが生じているのは有益でない」とし、「ECBにとって不当な結果をもたらしたり、妥当な根拠のない金融引き締めにつながるような状況に至った場合、再評価が必要になる」と述べ、米国要人によるドル安容認発言と、結果的なユーロ高をけん制した。
市場では「これまでは投機筋主導のユーロ買いが、ユーロ債の金利上昇を背景として投資家にも広がっていく可能性がある」(外国銀)との指摘が聞かれ、ユーロの上昇トレンドは短期的には収束しないとの見方が出ていた。
<14:59> ドル/円小動き、ダボス会議では日銀の超緩和に不信感も
ドルは108.79円付近で小動き。
スイスのスキー・リゾートダボスで行われた世界経済フォーラム年次総会(WEF、ダボス会議)では、トランプ大統領、ムニューシン米財務長官、黒田日銀総裁らから不規則発言が為替相場を揺らした。
黒田日銀総裁は、26日のパネル討議で「インフレ率が日銀が目標としている2%に達するのを阻む複数の要因が存在しているものの、賃金と物価は緩やかに上昇しており、目標にようやく近づいてきた」と発言し、円高を誘発した。
同発言について、日銀広報課は、24日に発表された「展望レポートの見解と変わらない」との補足説明を行ったが、その後もドル安/円高は続き、今朝5時台には108.28円と4カ月半ぶりの安値をつけた。
ダボス会議に集まる各国中銀の関心は「日銀がGDPを超える規模まで資産購入を行っているにもかかわらず、緩和の成果がみえない状況で、どこまで緩和をしたら気が済むのかということだった」(国内銀)という。そうした中で、黒田氏は改めて、安倍政権が望む緩和継続の意志を示し、「いい方向に向かっているとのセルフ・アピールも必要だったのではないか」(同)との指摘もある。
<13:18> ドル108円後半、米金利は上昇するもドルの戻り鈍い
ドルは108.72円付近で上値が重い。
米10年国債利回りは、27日ニューヨーク市場午後5時時点の2.6599%から、現在は2.6804/6786%の気配と上昇している。一時2.6920%まで上昇し、2014年7月以来の高水準に達した。
「米国では30日にも、インフラ投資計画が公表される予定だが、インフラ投資によって米財政赤字が膨らむという連想もあり、悪い金利上昇が起きているようだ」(金融アナリスト)という。
「長期的なドル高を望むとのトランプ発言でも、110円台回復がままならない状況で、ますます111円が遠ざかりつつある」(同)とされ、ドルの地合いの弱さを指摘する声が出ていた。
きょうは、インフレ指標としてFRBが重要視する12月のPCEコア・デフレーター(食品・エネルギーを除く)が発表される。市場予想はプラス1.6%で11月のプラス1.5%から上昇するとみられている。
<12:17> 正午のドルは108円後半、買い戻しで上昇後は伸び悩む
正午のドル/円は、前週末ニューヨーク市場午後5時点に比べ、ややドル高/円安の108.83/85円だった。
朝方のドル/円は黒田東彦日銀総裁のダボス会議での発言が意識され、上値が重かった。午前9時すぎにかけて108.51円まで弱含んだ。その後、仲値にかけて輸入企業のドル買いで持ち直した。
午前10時すぎには米10年債利回りが上昇。ドルは108.99円まで値を上げた。「ドルは売られ過ぎの感じもあった。トランプ大統領の一般教書演説を前に買い戻しが入ったのではないか」(外為アナリスト)との声も出ていた。
その後は伸び悩み、108.80円台に下押しされた。午後は金融庁と財務省、日銀が国際金融資本市場の動向などを協議する「情報交換会合」が開催される。定期会合の一環で、昨年10月5日以来。外国為替相場の現状も議論するとみられる。
<11:03> ドル108円後半に強含み、米長期金利が上昇
ドルは108.87円付近。米10年債利回りが2.66%後半から一時2.69%前半まで上昇。ドルは108.90円まで強含んだ。
米長期金利が2.6%台の水準を維持する一方、米株式は最高値圏での攻防が続いている。原油先物相場も堅調に推移しており、市場のセンチメントはリスク選好が優勢となっている。IG証券のシニアFXストラテジスト、石川順一氏は「今週発表の米ISM製造業景況指数と米雇用統計が注目。リスク選好相場に良好な米指標データが合わされば、ユーロ/ドルを中心にドルの買い戻し圧力が強まる」と指摘している。
<09:48> ドル108円半ば、黒田発言意識し上値重い
ドルは108.66円付近。スポット取引の応当日が月末となり、足元は実需筋の売り買いは交錯している。
朝方からは戻り売りのスタンスが優勢で、やや上値が重い。黒田東彦総裁の発言が意識されているという。
黒田総裁がダボス会議で物価2%目標に「ようやく近づいてきた」と発言したことについて、日銀は27日、「経済・物価情勢の展望(展望リポート)の見解と変わりはない」(広報課)と補足説明を公表したが「公式な場での中銀総裁の発言は重い。ドル買い/円売りのポジションを積極的にはつくりにくい」(国内金融機関)との声が出ていた。
<09:11> ユーロ1.24ドル前半、買い再燃する可能性
ユーロは1.2424ドル付近。朝方から小幅に上昇している。
米商品先物取引委員会(CFTC)が発表したIMM通貨先物の非商業(投機)部門の取組(1月23日までの1週間)では、ユーロの買い越しが前週の13万9490枚から14万4717枚に増加。過去最高となっている。
ユーロは欧州中央銀行(ECB)理事会後に1.2538ドルまで上昇した後、達成感が出た感があるという。ただ、「ドラギ総裁の会見の後もそれほど崩れなかったので、あせってユーロを売る必要はなさそう。ドルを買いにくい分、ユーロ高が再燃する可能性がある」(外為アナリスト)との見方も出ている。
ドル/円は小幅に下落し108.55円付近で推移している。
<07:58> ドル108.20─109.40円の見通し、要人発言を消化 月末のフローに注意
ドル/円は108.67円付近、ユーロ/ドルは1.2416ドル付近、ユーロ/円は135.06円付近。
きょうの予想レンジはドル/円が108.20―109.40円、ユーロ/ドルが1.2370─1.2490ドル、ユーロ/円が134.50―135.70円。
先週26日、黒田東彦日銀総裁がダボス会議のパネル討論会で、物価2%目標に「ようやく近づいてきた」と発言し、日銀の金融政策正常化観測が再燃。外為市場では円買いが強まり、ドルは一時108.28円と4カ月半ぶりの安値をつけた。
きょうはスポット取引の応当日が月末となり、仲値にかけて輸入企業などのドル買い/円売りが優勢になるとみられている。ただ、ドル買いが一巡した後は輸出企業などからドル売りが出やすく、109円台に上昇しても次第に上値が重くなるとみられている。
先週はムニューシン米財務長官、トランプ米大統領、黒田東彦日銀総裁などの発言で相場がせわしなく動いたが、今週前半までに要人発言の影響は落ち着き、市場の目線は株式や金利の動向、ファンダメンタルズに回帰するとみられている。ただ、日銀については「金融緩和縮小に対する思惑を生みやすい。円買いが強まり108円割れも否定できない」(ブローカー)との声が出ている。
全スポットレート(ロイターデータ)
アジアスポットレート(同)
欧州スポットレート(同)
通貨オプション
スポットレート(ロイター・ディーリング約定値)
スポットレート(日銀公表)
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