2018年1月30日火曜日

不正入手ウイルス作成容疑で高校生逮捕

 インターネット上の仮想通貨の移動に必要な「秘密鍵」と呼ばれるパスワードを不正入手するウイルスを作成し、不特定多数の人がダウンロードできる状態にしたとして、愛知県警北署は30日、大阪府貝塚市の高校3年の少年(17)を不正指令電磁的記録作成・同供用容疑で逮捕した。

 狙われた仮想通貨は「モナコイン」。実際にモナコインが引き出される被害が出ており、北署は電子計算機使用詐欺容疑も視野に調べを進めている。

 逮捕容疑は昨年10月10日ごろ、モナコインを管理するウォレット(専用口座)から別のウォレットに通貨を移動させるために必要なパスワードを盗み取るウイルスを自宅で作成し、インターネットの掲示板に投稿したとしている。少年は「意図してやったわけではありません」と容疑を一部否認しているという。

 北署によると、問題のウイルスは、モナコインの利用者が閲覧する電子掲示板で、通貨相場をリアルタイムで見るためのソフトと装って紹介されていた。

 東京都江戸川区の会社員男性(31)が少年の投稿直後にダウンロードした。その後に掲示板で警戒を呼びかける書き込みが相次いだため、自身のウォレットを確認すると、保有していた170モナコイン(当時のレートで約1万5000円相当)がなくなっていた。

 北署は少年が男性のモナコインを不正に引き出した疑いもあるとみて調べている。

 モナコインは日本発の仮想通貨で、昨年10月から日本の大手取引所でも取り扱いが始まった。当初の取引レートは1モナコイン数十円だったが、昨年12月には1モナコイン2000円超となるなど高騰している。【道永竜命】

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