直後は知人宅に、振り袖1160着を保管
記者会見で謝罪する「はれのひ」の篠崎社長(26日午後7時23分、横浜市中区で)=片岡航希撮影
着物販売レンタルの「はれのひ」(本部・横浜市中区)の店舗が閉鎖し、新成人が振り袖を着られなかった問題で、同社は26日、横浜地裁に破産申請し、手続き開始の決定を受けた。
同社の篠崎洋一郎社長(55)は同日夜、問題発覚後、初めてとなる記者会見を横浜市内で開き、「一生に一度の成人式を台無しにした」などと述べて謝罪した。
同社側の説明によると、負債総額は約10億円に達する見込みで、債権者数は約1600人に上るという。代理人弁護士によると、同社には仮縫いのものも含めて約1160着の振り袖が保管されている。
破産管財人の増田尚弁護士は、既に代金の全額を支払っている購入者と自身の振り袖を預けていた客には、今月末から返却を始める方針を明らかにした。
一方、関係者によると、レンタルの客や約280に上る取引先企業、金融機関などのほか、約35人の従業員らに対する弁済は事実上、行われない公算が大きい。
一連の問題を巡っては、各地の消費生活相談窓口に1000件を超える新成人らからの相談が寄せられており、被害額は契約ベースで約3億円に及んでいる。
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