東京メトロは29日、日比谷線の新型車両13000系に導入されたBGM機能を活用し、通勤用車両では例の少ない車内BGM放送の試行運用を開始した。報道公開も行われ、試運転列車が千住検車区から霞ケ関駅まで走行した。
日比谷線の新型車両13000系は昨年3月にデビュー。車内放送のサービス向上をめざして高音質放送システムを導入しており、BGM機能は車両点検時のスピーカー試験などで使用されていた。昨年7月、誤って営業列車内でBGMを流したが、一部利用者から好意的な意見もあったという。これをきっかけに、営業列車での車内BGM放送の実施が検討された。
車内BGM放送を実施する区間は日比谷線中目黒~北千住間(相互直通運転を行う東武スカイツリーラインでは実施しない)とされ、日中時間帯の2往復のみ実施。平日は中目黒駅10時28分発・12時11分発、北千住駅11時20分発・13時0分発、土休日は中目黒駅11時0分発・12時41分発、北千住駅11時50分発・13時30分発の列車が対象となる。
東京メトロ日比谷線13000系で今日から車内BGM放送の試行運用が始まります。BGMが流れる車内の様子を動画でどうぞ。#鉄道#鉄道ニュース#電車#東京メトロ#日比谷線#13000系#車内BGMpic.twitter.com/ctDUPshAW8
— 【公式】マイナビニュース 鉄道 (@tetsudomynavi) 2018年1月29日
日比谷線の地下区間を走る13000系の車内。通常の車内放送の8割くらいの音量で車内BGMが流れています。#鉄道#鉄道ニュース#電車#東京メトロ#日比谷線#13000系#車内BGMpic.twitter.com/3D59JHpFUS
— 【公式】マイナビニュース 鉄道 (@tetsudomynavi) 2018年1月29日
13101編成など奇数番号編成では、ドビュッシー「月の光」、ショパン「ノクターン」、メンデルスゾーン「春の歌」のクラシック音楽3曲(約13分)、13102編成など偶数番号編成ではヒーリング音楽3曲(約20分)が流れる。通常の車内放送と同レベルだとボリュームが大きすぎるとの判断から、車内BGMの音量は通常の約8割の大きさに制限された。
報道公開では13105編成が試運転列車に使用され、車内ではクラシック音楽・ヒーリング音楽の両方が流れた。霞ケ関駅で下車した後、車内BGM放送を行っている営業列車(中目黒駅12時11分発、北千住行)にも乗車し、上野駅へ。車内BGM放送の試行運用は当面実施する予定だが、賛否の分かれる施策でもあり、「我々が提供できることを一度示し、その上でお客様に良し悪しを判断していただくのが良いのではないかと考えました」「お客様の声を真摯に受け止め、今後の対応について検討したいと思います」とのことだった。
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