アマゾンジャパンは自社のフルフィルメントセンターから発送する商品の通常配送料を変更した。購入金額が2000円未満(税込み)の利用者が対象で、手数料は最大1.5倍に値上げとなる。
ECの普及は凄まじい勢いで加速しているが、同時に人手不足も深刻な事態となっている。それによって大手宅配業者の配送料もも軒並値上がりしている。今回またアマゾンが値上げに踏み切った。物流コストの上昇は消費者が負担する形となるが、それによりEC業界への影響は避けられない。他社の値上げも検討されるだろう。
今回発表された配送料金の変更は以下の通りとなる。
通常配送の場合、2016年4月6日から自社のフルフィルメントセンターから発送する商品が2000円未満の場合、「本州・四国(離島を除く)」400円、「北海道・九州・沖縄・離島」440円となる。従来は、一律350円だった。
また、お急ぎ便も値上げとなる。通常の商品をお急ぎ便で注文した場合、「本州・四国(離島を除く)」500円、「北海道・九州・沖縄・離島」540円。通常の商品を当日お急ぎ便で注文した場合、「本州・四国(離島を除く)」600円、「北海道・九州・沖縄・離島」640円。発売日/発売日前日お届け対象商品をお急ぎ便で注文した場合、一律360円。
お届け日時指定便の配送料は、「本州・四国(離島を除く)」500円、「北海道・九州・沖縄・離島」540円。
業界全体を見渡せる冷静さが必要になる
こちらのニュース(https://ecnomikata.com/ecnews/17985/ )でもお伝えしている通り、Amazonはフルフィルメント by Amazonの料金も2018年4月24日以降の配送は値上げをしている。
今回の発表によりユーザー側、小売業者側ともに負担が増える形となった。EC業界の発展のことを考えると、誰もが使いやすい価格設定を望みたいが、各方面においての人手不足は想像以上に深刻な事態なのかも知れない。
大手の運送会社は多くの零細運送事業者を下請けとして使っている。下請けの場合厳しい条件で仕事を受注するしかないことも多い。物流のコストを適正化を目指していくには、相応の報酬が支払われるべきで、これを実現していくには業界全体での取り組みが必要となる。ユーザーには負担が増える形となるが、ここは一つ冷静に全体の流れを少し俯瞰して見ておかなければならないだろう。
Amazonの相次ぐ値上げが業界に与える影響は大きい。流れがどのように作用してくるか、また戦略も変わってくるだろう。アンテナの感度を高めて、この荒波を乗り切るしかないのかも知れない。
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ECのミカタ編集部
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