神戸製鋼所の性能データ改竄(かいざん)問題で、不正があった製造部門では顧客からの発注が工場の生産能力を超えていることを把握せず、無理な受注を続けていたことが5日、関係者への取材で分かった。他社との受注競争が背景にあり、顧客の要求に見合う製品を安定して製造できない実情をごまかすためにデータを改竄したとみられる。東京地検と警視庁は同日、不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで、東京本社(東京都品川区)などを家宅捜索した。
ほかに家宅捜索を受けたのは、神戸本社(神戸市中央区)▽真岡製造所(栃木県真岡市)▽長府製造所(山口県下関市)▽大安製造所(三重県いなべ市)。不正を認識もしくは不正に関与した社員は40人以上に上り、地検と警視庁は資料を分析し、指示系統などの解明を進める。
関係者によると、顧客が要求する性能に満たない製品は再検査や廃棄、別の製品に転用することになっている。しかし、実際に再検査などに回すと納期を守ることができずに損害賠償請求をされたり、他社に仕事を奪われたりする可能性があるため、こうした事態の回避に向けて改竄が行われていた。
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