2018年8月28日火曜日

〔マーケットアイ〕外為:ドル111円前半、ビットコインは6900ドル前半

[東京 28日 ロイター] -

<15:38> ドル111円前半、ビットコインは6900ドル前半

ドルは111.20円付近。一時111.35円まで上昇したが、調整売り等に押され、前日の高値111.38円を上抜けることができなかった。

ビットコインは現在6919ドル付近。今月14日に5880ドルと6月29日以来の安値をつけて以降、緩やかな反発傾向が続いているが、7月24日につけた直近の高値8496.96ドルにはまだ遠い。

ビットコインを巡っては、米証券取引委員会(SEC)が23日、ビットコイン関連のETF(上場投資信託)9本の申請却下に関する決定を見直す方針を示したとの報道が伝わっている。

「国や中央銀行の後ろ盾がないため、需給関連のニュースや不正事件などがビットコインの価格を左右してきたが、ETFが幅広く投資家の間に浸透すれば、ビットコインの支援材料になりそうだ」(証券会社)という。

<14:32> ユーロは1.16ドル後半、対円では129円後半

ユーロは1.1667ドル付近。一時1.1697ドルと月初以来の1.17ドル接近となったが、現在は戻り売りや調整売りに押されている。ユーロ/円は129.77円付近。今日これまでの高値は130.05円だった。

ユーロについて市場では「トルコを巡る問題も一服感があるなか、ユーロに買い安心感が広がっているが、消えてなくなったわけではない」(外国銀)との声が聞かれた。

一方、ユーロの足を引っぱってきた英国の欧州連合(EU)離脱の条件を巡る不透明感に対する懸念も若干後退している。

フランスのフィリップ首相は27日、英国の「合意なき」EU離脱に備えた緊急措置(在仏英国人の滞在支援など)を整えておくよう、官僚に指示したことを明らかにした。

<13:42> ドル111円前半、米長短スプレッドは19bp台まで縮小

ドルは111.26円付近。ユーロは129.88円付近。両通貨ペアとも小幅な値動きで、上値追いの機運はない。

米国債市場では、前週末の米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の講演内容を受けて、2年債と10年債の利回り格差(長短スプレッド)が20ベーシスポイント(bp)を割り込み、11年ぶりの低水準となっている。

現在の長短スプレッドは19.81bp付近。前日は一時19.3bp程度まで縮小した。同スプレッドは8月1日に32.1bpだったので、このペースが続けば、あと2カ月程度で「逆イールド」の発生が予想される。

米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は21日、年内にあと1回利上げが実施されるとの見方を変えていないとしたうえで、FRBはイールドカーブの平たん化を心配していると述べた。

米セントルイス地区連銀のブラード総裁は24日、ロイターに対し、米国債のイールドカーブについて、投資家が来年以降の成長鈍化を予想する一方、将来的なインフレの危険性を全く見込んでいないことを示していると語った。

以前より利上げ停止を主張している同総裁は、「われわれは(利上げにより)イールドカーブを意図的に逆転させることになる」としたうえで、「インフレ率が高くなく、インフレ期待も急激に上昇していない現状でそれをする必要はない」と述べた。

<12:02> 正午のドルは111円前半、堅調地合い

正午のドルは前日NY市場終盤の水準から小幅高の111円前半。アジア株が堅調に推移する中、海外市場の流れを引き継ぐ形で円が広範に弱含んだ。ドルは一時111.35円まで上昇した。

ユーロは一時130.05円まで上昇。海外高値を上抜け、今月2日以来3週間ぶり高値をつけた。加ドルも85円後半と3週間ぶり高値を更新した。

<10:52> 加ドル85円後半、3週間ぶり高値 NAFTA交渉に期待

前日主要通貨間で最も買われたカナダドルはきょうも堅調。対円で85円後半と3週間ぶり、対ドルでも1.29加ドル半ばと2カ月半ぶり高値を更新した。

手がかりはメキシコがひと足先に合意に漕ぎ着けたNAFTA交渉。フリーランド加外相はきょう、ワシントンで再交渉に臨む。それに先立つ日本時間午前、ホワイトハウスはトランプ米大統領とトルドー加首相が通商協議について電話で会談し「生産的な対話の継続」で合意したと発表した。

短期筋の間では、対米ドルで100日移動平均線を上抜けつつあることも、テクニカル面で一段高が期待できると話題になっている。

<09:10> トルコリラ一時5%安、その後反発 悪影響は広がらず

トルコリラは現在18円付近。連休明けとなった前日は再び売りが集中し、一時17円半ばと1週間ぶり安値を更新した。対ドルでも一時6.3リラ付近と5%近い下げとなった。

アルバイラク財務相は27日、米国に対して「政治的な意図がある対応は、世界の金融システムだけでなく、国際貿易や地域の安定にもインパクトを与える」と批判した。対米関係の緊張感は相変わらずだ。

それでも前日は、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の2国間協議で合意に達したメキシコペソをはじめとして、南アフリカランドやブラジルレアルといった新興国通貨は底堅く推移。MSCI新興国通貨指数もトルコリラが急落した10日以来2週間ぶり高値を回復した。トルコリラ下落の波及は限られた格好だ。

リラはその後、6.1リラ付近へ反発。8月前半のパニック的な売買は一巡したこともあり「6.3リラ台が(テクニカル的な)抵抗線になりつつある」(外銀)との声も出始めた。

ただ、前日はロンドン市場が休場だったため取引は全般に少なめ。下落リスクが本格的に払拭されたとの見方はまだ多くない。

<07:54> ドル110.80─111.80円の見通し、堅調地合い

きょうの予想レンジはドル/円が110.80―111.80円、ユーロ/ドルが1.1650─1.1720ドル、ユーロ/円が129.20―130.20円とみられている。

ドル/円は底堅い動きが続く見込み。海外市場では株高を背景にドルと円がともに売られ、クロス円が堅調。ユーロ/円は129円後半と今月3日以来3週間ぶり高値を更新した。ドルは軟調ぶりが目立つものの「クロス円での円売りがドル/円を下支えする」(邦銀)という。

全スポットレート(ロイターデータ)

アジアスポットレート(同)

欧州スポットレート(同)

通貨オプション

スポットレート(ロイター・ディーリング約定値)

スポットレート(日銀公表)

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