2018年8月31日金曜日

これを知ったらイメージが変わる。「BlackBerry KEY2」物理キーボードの真実

キーボード以上のキーボード。

先日、突如発表されたBlackBerry(ブラックベリー)の新モデル「BlackBerry KEY2」。BlackBerryの名が示すとおり、画面の下には物理キーボードがどーんと自己主張。これぞガジェット!といったイズムをビンビンと感じさせてくれます。

言葉を選ばずに、端末を触ったときの印象を言わせてもらえるならば、最っっ高にギークでカッチョイイ!

でも、「BlackBerry KEY2」を見ただけでは、ただの物理キーボード付きのイロモノスマホだと思われる方もいるかもしれません。実際に触ってみると、そのイメージは多分180度変わると思うのですけどね。ハード的な特徴が目立ちながらも、それを支えるソフトが調和して、まるで魔法のような心地よさへと繋がっているんです。この感覚、このギミックは本当にミラクルでマジカルですよ。

そこで、ここからは僕が感じた、「BlackBerry KEY2」が発する魔法の正体を分析していこうと思います。

キーボードの作りの良さからBlackBerryの哲学を感じる

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Photo: 小原啓樹

まずね、「気持ちよさ」大事です

今やソフトウェアキーボードで、日本語だとフリック派も多いため、物理キーボードはレアキャラ、ある意味で異端児であるのは間違いないです。当然、好き嫌いは分かれることでしょう。

僕も慣れるまでは、ちょっと手こずりました。でも、5分使い、2時間使い、半日使い。そうしているうちに、指先から伝わる心地よさにヤられていったのです。

それをもたらしたもののひとつが、フィードバック感です。右手の親指、左手の親指、その両方から受け取る、キーボードを押したときの「ポチポチポチポチポチポチ」という入力の心地よさは癖になりそうで、ついつい無駄に長文を書きつづりたくなるほど。

最初は「こんな小さなキーで、ちゃんと入力できるの?」なんて思っちゃったんですけど、これがね…できるんですよ。親指でやや雑に入力しても、ちゃんと狙ったキーが押せるんです。誤操作しにくい押しやすさはどこから?と探ってみたら、キーデザインにヒミツを見つけました

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Photo: 小原啓樹

キーボードはフラットではなく、立体的なデザインになっています。これがタイプミスを防ぐのに一役買っています。入力する指先もまたカーブを描いて緩やかに凸っているため、押したいキーを狙って押せば、他のキーを巻き込まずに正確に押すことができるってわけですね。

しかも、BlackBerryのキーボードは入力だけではないんです。

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Image: ギズモード・ジャパン

どういう仕組みなのかわからないんですけど、キーボード自体がスワイプ操作に対応していて、「BlackBerry KEY2」の物理キーボードはタッチキーボードのような反応をするのです! すげえ!

「Touch-Enabled キーボード」というこの機能は、さまざまなシーンで活躍します。

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Image: ギズモード・ジャパン

設定からプリインストールされている日本語入力システム(iWnn IME)をBlackBerryオリジナルIME(BlackBerryキーボード)に変更すれば、文字の変換候補の選択が、これまでにないほど気持ちよいものになるんです。上のgifアニメーションのように、ディスプレイに表示されている候補の下にあるキーを上にスワイプすると、まるでパズルのように、スウ~っとその候補を選択できるのです。

ほかにも、キーボード上を左にスワイプすればBackSpaceになりますし、上下にスワイプして画面をスクロールできたり、カーソルを動かしたり、範囲選択にも利用できますよ。他にもショートカットキーで、任意のアプリを起動する機能もあって実に多彩で効率的。物理キーボードに合わせて、よく考えられたインターフェイスです。

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Photo: 小原啓樹

キーボードのギミックはまだ続きます。スペースキーはなんと、指紋センサーを兼ねているのです。ロック画面の解除は、指紋を登録した指(親指など)でスペースキーを押せばOK。動線は非常によく考えられています。

押す、触る、そして認識させる。物理的なキーボードを使って「BlackBerry KEY2」は、さまざまな処理をマルチに提供しています。

BlackBerryは入力特化だけのスマホではない! トレンドのデュアルカメラも!

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Photo: 小原啓樹

今回のBlackBerryには遊び心も備わっています。そうです、ポートレート写真も魅力的に撮れちゃう、デュアルカメラになったのです。

BlackBerryシリーズがビジネスパーソンを中心に支持されていることは間違いありません。でも、普段はキチッとした真面目なオトナの顔なんだけど、オフのときにたま〜無邪気な顔を見せちゃう感じ。そういうずるいヤツですよ、「BlackBerry KEY2」は。

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Photo: 小原啓樹

アウトカメラは1200万画素+1200万画素でf2.0(インカメラは800万画素の広角カメラ)、Samsung(サムスン)のイメージセンサーを搭載しています。最初、デュアルカメラはオマケ程度かと思ってたんですけど、仕上がりを見たら、これがまたなかなかにいいボケ味を出してるじゃないですか。

一眼と張り合っちゃうようなガチシューティング用スマホじゃないことは明らかですけど、オフショットを集めるための遊び心としては…? いやいや、十二分なレベルでしょう。

BlackBerryならではの高いセキュリティ意識がありがたい

そうそう、忘れちゃいけません。BlackBerryというと、かつて米大統領や米政府関係者も使っていたほどセキュリティレベルが高いことで有名。当然、「BlackBerry KEY2」にもセキュリティのイズムは引き継がれています。

標準アプリの「DTEK by BlackBerry」では、マイクやカメラ、位置提供、個人情報などにアクセスしているアプリを個別に監視。現在のセキュリティレベルの確認と管理を行なえます。

また、スマホには写真やファイル、パスワードなど、個人的な情報も詰まっていますが、それら他人には見られたくないものも徹底保護するのがBlackBerry

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Photo: 小原啓樹

Locker」アプリは、写真やファイルなどを保護する機能。写真を撮影するときも、指紋センサーにタップしてシャッターを切れば、その写真はLockerによって強力に保護されます。

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Photo: 小暮ひさのり

保護中の写真にはブラーがかかり、指紋やパスワードでロックを解除しなければ、どんなに薄目で眺めようとも閲覧できません。

これ、家族のプライベートな写真を保護するにはもってこいですね。あと、僕は結構な頻度でWi-Fiパスワードをパシャ。ログインパスワードをパシャ。書類の送り状をパシャ…。なんて、ついメモ取るの面倒くさくて、メモ撮っちゃうんですけど、これ危ないですよね

こうしたスマホに情報残しておきたいながらも、他人には見られたくない写真を安全に管理できると考えると、改めて機能の偉大さがヒシヒシと…。僕はこの機能、すごくいいと思います(隠したいものが多いってわけじゃありません)。

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Photo: 小暮ひさのり

他にも、さまざまなサービスのパスワードを一元管理できるアプリ「Password Keeper」も便利。覚える必要があるのは1つのマスターパスワードだけ。指紋認証を利用できるので、安全で手軽に複数のパスワードを管理できちゃいます。サードパーティ製アプリで同様のものもありますが、プリインストールで備わっているのはありがたや。

こうした高度で使いやすいセキュリティ機能を標準で備えているのも、BlackBerry KEY2」を選ぶ理由になるんじゃないかなって思うんですよね。現代のセキュリティニーズ、ちゃんと応えてくれています。

ギークな中にも上質さとスタイリッシュさを感じさせる、上級ガジェット

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Photo: 小原啓樹

端末の美しさ、スタイリッシュさ、仕上がりの高級感もまた、既存のシリーズを上回っています。

つや消しブラックのメタルボディを基調とし、その深く沈み込む黒の中にダイヤモンドカットされたボタンがキラッと瞬くのです。いや〜、この艶と照りは高級機のフェロモンムンムン

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Photo: 小原啓樹

ガジェット界隈でよく聞く言い方をするならば、所持欲を満たしてくれる1機。持ち物1点1点にコダワリがあるオトナの持ち物として、スマホに「BlackBerry KEY2」という選択肢はアリ寄りのアリ。

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Photo: 小原啓樹

なお、背面はラバーコーティング。傷にも強く、テーブルにちょっと乱雑に置いたくらいじゃ、傷の心配は要らなそう。パターンが刻印されていて、握ったときのグリップ感も上々です。

これはポケットからスッと取り出して、スマートに使いたいフォルムですね。僕はこの端末にケースは必要ないと思います。これを裸で使いこなすことが、きっとかっこいいってことだと思うのです。

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Photo: 小原啓樹

手持ちのサイズ感はこんな感じ。

ディスプレイ+物理キーボードという構成なので、かなり大きいのでは?と思う人もいるかもしれませんが、成人男性が片手でしっかりと持てるサイズですよ。現在のスマホの流れから見ると特に大型というわけではありません。

そのサイズながらバッテリー容量は3,500mAhと豊富。満充電してあれば、2日程度は持っちゃうので、フットワークと荷物は軽くなりそう。また、36分間の充電で50%の高速充電が利用できるので、朝起きたときに充電なくて冷汗かいても、支度をしている間に1日過ごせる量まで回復しちゃう。スタイルだけでなく、立ち回りの上手さも死角がないですね。

auのスマホ向けアクセサリーブランド「au+1collection」で販売!

物理キーボードの完成度の高さや新搭載のデュアルカメラ、高度なセキュリティ、そしてオトナチックなデザインの「Blackberry KEY2」は、auのスマホ向けアクセサリーブランド「au+1collection」での販売となります。(※au+1collectionでは、BlackBerry(R)KEY2 Black(BBF 100-9)のみの取り扱いです)

auのSIMであれば、VoLTEにも対応しているので、高音質通話できますし、そのままauで使うって選択肢もアリでしょう。興味がある方は早めの予約をおすすめしますよ。予約サイトはこちらからどうぞ。

もちろん、万人に向けた端末ではないため、「予約の前に実機を触りたい!」という方も居ることでしょう。そうした場合は、auの直営店で触れられるのでぜひ、実際に触ってみてくださいね。ただ、端末コンセプトにドンピシャな人が、このよく出来た物理QWERTYキーボードの心地よさを知ってしまうと、通常のスマホにはもう戻れないかもしれません。

最高にギークなガジェットには、きっとそういうたぐいの魔法がかかっているのです。ご注意を…。

Source: au+1collection

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