スマートフォンだけで買い物の支払いを済ませられる店がじわりと増えている。
2次元バーコードを使う「QRコード決済」と呼ばれる方式だ。現金信仰が強い日本で現金を使わないキャッシュレス決済を根付かせようと、大手IT企業はサービスを強化。銀行も相次いで参入している。
「スマホで支払います」。記者は最近QRコード決済を導入した東京都内の喫茶店でコーヒーを注文してみた。420円。支払い用クレジットカードを登録した決済アプリでスマホにQRコードを表示し、店頭の端末にかざすと、「ピッ」と鳴った。カードを出すには気後れする額だが、瞬時に決済は終わった。
QRコード決済には、楽天の「楽天ペイ」やLINEの「LINEペイ」といったアプリが必要。使える店は飲食店やコンビニなどに広がりつつある。
店側にとっては3%前後の決済手数料の負担が導入のネックだが、LINEは今月、決済手数料が3年無料のキャンペーンを始めた。ソフトバンクとヤフーも今秋からの新サービスで手数料を3年無料とする。
銀行では、横浜銀行がIT企業と組んでサービスを開始。りそな銀行、ゆうちょ銀行も順次始める。みずほ銀行は東邦銀行(本店福島市)など地銀と利用実験を進める。規格が乱立しているQR決済コードの標準化に向けた議論も始まった。
だが海外に比べると、日本でのQRコード決済の普及は遅れている。昨年導入した都内の飲食店の店長は「利用は多い日で2、3件。導入店が少なく認知度が低い」と話す。普及には、どのアプリでも支払える店が増えること、どのアプリで表示したQRコードでもレジ担当者が迷わないように規格をそろえることが大前提となる。
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