一橋大学長や政府税制調査会会長を務めた石弘光(いし・ひろみつ)氏が25日、膵臓(すいぞう)がんのため死去した。81歳。葬儀・告別式は近親者で27日に行った。喪主は妻、真美子さん。お別れの会を10月2日午後2時、東京都千代田区一ツ橋2の1の1、如水会館で開く。
東京都出身。昭和36年一橋大経済卒。52年、経済学博士。同大講師、助教授、教授を経て、平成10年に同大学長。19年に放送大学長。
専門は財政学。12年から18年まで会長を務めるなど、政府税調で24年間活動した。17年には「個人所得課税に関する論点整理」を公表。給与所得控除や配偶者控除など各種控除の縮小・廃止を打ち出すとともに、明快な語り口で負担増への協力を求めたことが「サラリーマン増税」と批判された。しかし、消費税などの増税を回避せずに、厳しい状況にある国家財政の健全化を進めることをいちずに訴え続けた。
放送大学長に就任してからは生涯教育の普及に向け、同大学の改革・知名度向上に取り組んだ。
「現代税制改革史」など著書多数。「財政改革の論理」で昭和58年のサントリー学芸賞を受賞した。
Read Again https://www.sankei.com/economy/news/180828/ecn1808280026-n1.html
0 件のコメント:
コメントを投稿