2018年8月30日木曜日

BATジャパン、加熱式たばこ値上げ申請 大手の値上げ額出そろう

 ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン(BATジャパン、東京都港区)は30日、10月のたばこ増税に伴い、加熱式たばこ製品の値上げを財務省に申請したと発表した。値上げ幅は1箱(20本入り)当たり40円。これにより、大手3社の10月のたばこ製品の値上げ額が出そろった。

 値上げが認可されれば、加熱式デバイス(喫煙器具)「グロー」の詰め替え用は「ケント」ブランドが1箱460円、「ネオ」が490円になる。既に日本たばこ産業(JT)、フィリップ・モリス・ジャパン(PMJ、東京都千代田区)は紙巻き、加熱式の価格改定を認可され、BATも紙巻きでは認可を受けていた。

 10月の値上げでは、2割超の普及率となった加熱式で、3社がどのような価格戦略を打ち出すかに注目が集まっていた。3社は競争激化が予想される加熱式の値上げ幅抑制を検討したものの、いずれも実際には紙巻きとほぼ同等の値上げに落ち着いた。

 特にPMJは当初、紙巻きは1箱50円、加熱式は40円の値上げを申請。加熱式を安くすることで、利用者のシフトを進める考えだった。しかし、紙巻きは他社の値上げ幅がPMJより小幅で、他社への切り替え懸念が強まったことから、値上げ幅を30~40円に変更して再申請。紙巻き、加熱式の値上げ幅がほぼ同じになった。

 今後、3社はイベントへのタイアップや加熱式なら利用できる喫煙場所の確保など、販売促進策で差別化を図っていくことになる。

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