2018年9月6日木曜日

停電でもコンビニ営業 非常用電源活用、カップ麺は空輸

 北海道でコンビニのセイコーマート約1100店を展開するセコマによると、6日は約50店が休業したが、それ以外の店では非常電源装置でレジを動かし、営業した。ただ冷蔵庫や冷凍庫は動かないため、カップ麺や菓子、飲料など温度管理がいらないものを中心に販売したという。

 災害時の協定を結んでいる道内の7市町(厚真町、安平町、江別市、札幌市、白老町、滝川市、苫小牧市)には、対応できる範囲で飲料水やパン、カップ麺などを送ったという。7日も在庫を店舗に送るほか、弁当の製造工場も稼働できそうだという。

 道内に約1千店あるセブン―イレブンは、6日午後5時時点で約870店が停電しているが、一部の店を除いて営業している。セブン&アイ・ホールディングスによると、店は品薄だが、道内の物流拠点は停電で稼働が難しい状況。ANAホールディングスとの緊急時の協定に基づき物資や商品を輸送することになり、6日夜に羽田空港から函館空港へカップラーメン1200ケースを運んだ。

 ローソンは、北海道内の664店のうち300店以上が停電で一時休業した。営業した店を含めて約600店で停電が続いているといい、レシートの発行や、クレジットカード・電子マネーなどの利用、収納代行、ATMやコピーの利用などができないという。

 工場が停電して店は品薄になったが、6日午後には停電前につくっていた弁当やおにぎりなどを約3割の店に配送した。6日夜には全店に飲料とカップ麺を納品するほか、道庁の要請に基づいて水のペットボトル3千本とカップ麺3千個を自衛隊機で空輸するという。

 イオンは、まいばすけっとやマックスバリュも含めて道内で165店を展開しており、6日は4店を除いて営業。停電で通常通りの営業はできず、建物の外で販売したという。道内にグループの食品製造施設はなく、他社から供給を受けているが、地震後は滞っている。「空路のほか、フェリーをチャーターするなどして食品を現地に向けて運んでいる」(広報)という。

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