2017年10月27日金曜日

NY円、反落 1ドル=113円95銭~114円05銭で終了、米金利上昇やECB決定で

【NQNニューヨーク=横内理恵】26日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前日比25銭円安・ドル高の1ドル=113円95銭~114円05銭で取引を終えた。米金利が上昇し、日米金利差の拡大を手がかりとした円売り・ドル買いが入った。欧州中央銀行(ECB)理事会の結果を受けてドルが対ユーロで大幅に上昇し、対円でもドル買いにつながった。

 米金利の先高感が円相場の重荷となった。米景気の順調な拡大が続いているうえ、米連邦準備理事会(FRB)の次期議長か副議長にタカ派とされるテイラー元財務次官が選ばれるとの思惑が出ている。追加利上げ観測が強まりやすく、ドル買い・円売りが優勢になった。

 ECBが26日開いた理事会で、2018年1月から資産購入の規模を半分に縮小する一方、購入期限を来年9月まで延長することを決めた。声明では状況次第で緩和を延長する可能性や、資産買い入れが終了するまで政策金利を変更しないなど、緩和縮小を慎重に進める姿勢を示した。

 ECBの決定を受け、米欧の金融政策の方向性の違いが意識され、対ユーロでドル買いが進んだ。米インターコンチネンタル取引所(ICE)が算出するドル指数が約3カ月ぶりの水準に上昇するなど、ドルは幅広い通貨に対して買われた。

 円は一時114円08銭まで下落した。一方、この日の円の高値は113円62銭だった。

 円は対ユーロで3日ぶりに大幅反発し、前日比1円55銭円高・ユーロ安の1ユーロ=132円75~85銭で取引を終えた。ECBが量的緩和の縮小を決めたが、想定よりもハト派寄りだったとの見方から円買い・ユーロ売りが広がった。前日にほぼ1年11カ月ぶりの水準まで円安・ユーロ高が進んでいたため、利益確定や持ち高調整の円買い戻しもあった。

 ユーロは対ドルで3日ぶりに大幅反落し、前日比0.0160ドル安い1ユーロ=1.1650~60ドルで終えた。ECB理事会の結果を受けて、ユーロ売りが広がった。ここ数日、ユーロの買いが目立っており、持ち高を整理する目的の売りもあった。一時は1.1641ドルと7月26日以来3カ月ぶりの安値を付けた。

 この日のユーロの高値は1.1785ドルだった。

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