NTTドコモが、折り畳み式の3画面スマートフォンを企画・開発する検討に入ったことが29日、分かった。来年1月以降に2画面の折り畳み式スマホを発売するが、3画面スマホが実現すれば、3つの画面を合わせてタブレット端末並みの大画面で動画視聴などができるようになる。持ち運びしやすく、大画面を楽しめる折り畳み式スマホの需要は増えそうだ。
2画面スマホの「M Z−01K」は5・2インチの画面が2つあり、1つの画面で映像を見ながら別画面でメールを送受信できるほか、2画面を合わせた大画面にして動画を見たり、漫画や雑誌などの電子書籍を読んだりすることもできる。価格は未定。
「M」はドコモが企画し、中国の通信機器大手、中興通訊(ZTE)と共同開発した。米通信大手AT&Tと英大手ボーダフォンも販売する。ドコモの企画したスマホを海外通信会社が扱うのは初めてという。
ドコモは来年以降、独自企画のスマホを毎年1機種以上投入する。構想中の3画面スマホは「M」で培った技術を応用。仮に5インチ台の画面が3つあるスマホを実用化できれば、3画面を合わせるとタブレット端末並みの大画面が楽しめる。重量を抑え、折り畳んだときに分厚くならなければ、スーツの内ポケットなどに収容できる。プロダクト部長の森健一執行役員は「持ち運びやすく、見るときに広げられると便利」と話す。
平成32年には第5世代(5G)移動通信方式が実用化する見通し。超高速通信が可能となりスマホで大画面映像を視聴しやすくなる。スマホのデザインや機能が成熟化しつつある中、ドコモは独自企画のスマホで差別化する考えだ。米アップルも折り畳み式iPhone(アイフォーン)を検討しているとみられる。
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