神戸市東灘区の市営住宅で近所に猫の異臭が広がるなどの迷惑行為を理由に、神戸地裁の判決を経て4月に強制退去になった40代女性の部屋に、猫53匹が放置されていたことが30日、市への取材で分かった。大量に繁殖し、十分に飼育ができない数のペットを抱えてしまう「多頭飼育崩壊」の状態に陥っていたとみられる。
市によると、部屋は3DKで約60平方メートル。原状回復の費用は約1千万円に上る見通しで、市は一部を女性に請求することも検討。市では6月、須磨区の市営住宅で猫26匹を飼育するケースも判明し、飼育を条例で規制する可能性もあるとしている。
女性宅を巡っては、平成27年秋ごろ、近隣住民から「猫のふん尿で悪臭がひどい」と市に通報があった。市の指導では改善されず、昨年10月、明け渡しを求め神戸地裁に提訴。市の主張を認めた判決が出たため、今年4月、強制執行した。
退去後、室内には猫53匹が残され、畳が腐り、柱に多数の傷があるなど荒れ放題となっていた。猫は市民グループなどが引き取った。
女性は市の調査に「自然に増えてしまった。猫とは一緒に暮らしている」と説明したが、電気メーターの使用量などから実際には別の場所で生活していたとみられる。
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