2018年1月6日土曜日

大間マグロ3645万円 築地市場で最後の初競り

青森のニュース

大間マグロ3645万円 築地市場で最後の初競り

築地市場の初競りで、最高額の3645万円で競り落とされた大間産クロマグロ=5日朝、東京・築地築地の初競りで最高値を付けた巨大マグロを釣り上げた竹内さん=5日、青森県大間町の自宅

 10月に豊洲市場(東京都江東区)へ移転する築地市場(中央区)で5日早朝、今年最初の取引となる「初競り」があり、405キロの青森県大間産クロマグロが、この日最高額の3645万円(1キロ当たり9万円)で競り落とされた。1935年の開場以来、80年以上の歴史を刻んできた築地での初競りは今回が最後。

 落札した仲卸「やま幸」の山口幸隆社長は「思ったより安かった」と話し、築地市場について「ここで一人前にしてもらった。感謝している」と感慨深げだった。
 マグロは東京・銀座や海外に展開する和食店の運営会社に提供される。運営会社の小野寺裕司社長は「築地最後の初競りなので買えて良かった」と笑顔だった。
 昨年まで6年連続で最高額のマグロを競り落としていた、すしチェーン「すしざんまい」の運営会社は、190キロの大間産を3040万円で落札。1キロ当たりの単価は16万円で、この日一番の高級品となった。
 豊洲の開場日は当初、2016年11月7日の予定だったが、同年8月に就任した小池百合子都知事が移転延期を表明し、安全性への検討を続けてきた。都と市場業界の協議を経て、昨年12月20日にようやく開場日が今年10月11日に決まった。
 築地は10月6日が最終営業日となり、跡地は20年東京五輪・パラリンピックで使用する車両基地として整備される。その後に再開発される予定で、現在、都の有識者会議が検討を進めている。

◎405キロ「まるでウシみたい」/釣り上げた竹内さん
 「まるでウシみたいだった」。5日の東京・築地の初競りで最高値3645万円を付けたクロマグロは、大間産としては過去2番目の大きさの405キロ。釣り上げた漁師竹内正弘さん(66)=青森県大間町=が喜びを語った。
 昨年12月28日早朝、大間埼灯台から北西約4キロの海域。普段は1つしか沈まない、はえ縄の浮き球2つが海中深くまで沈んだ。
 「鳥の鳴き声がうるさかった」。海はいつもと雰囲気が違っていたという。機械の力を借り、15分の格闘の末、巨大マグロを仕留めた。
 「大間の海にこんなに大きいマグロがいるのかと、びっくりした」と振り返る。
 大間産のマグロは100〜300キロ程度で400キロを超えたのは1994年の440キロ以来だ。
 竹内さんにとって、初競りでのトップは3年連続6回目。今年の初競りには、大間産のマグロが前年の倍以上の52匹出荷されたが、過去最高の1億5540万円や前年最高値の7420万円には及ばなかった。
 竹内さんは「金額の問題じゃない。一番は一番だ。大間のブランドを守ることができて良かった」と顔をほころばせた。

2018年01月06日土曜日


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