JAL恒例の初日の出フライト、2018年も1月1日未明、全国各地の空港から離陸しました。羽田発着のJAL1811便は、富士山ごしに初日の出を眺めるコースをたどります。縁起物の富士山は、果たして姿を現したのでしょうか。
植木社長、ミス・準ミス日本がお出迎え
初日の出や、縁起物とされる初富士を空から眺めるという、JAL(日本航空)恒例の「初日の出 初富士フライト」が、2018年元旦も実施されました。
JALおよびグループ各社の企画も含め、国内各地の空港を発着する初日の出フライトが設定されており、羽田空港を発着するそれは2018年1月1日にちなみ「JAL1811」の便名がふられていました。使用機材はボーイング767-300ERで、国内線の「JAL SKY NEXT」仕様です。発売された230席は、窓際はもちろん、中央の席にいたるまですべて完売でした。ちなみに最も高額な席はファーストクラスの窓側で、2席ごと(旅客ふたり)の販売で14万円(1席あたり7万円)とのことです。
当然といえば当然なのですが、参加者の集合時間はいわゆる「未明」の時間帯、除夜の鐘もついさっき聞いたばかりという午前4時台から受付が開始されます。羽田空港の10番ゲートでは、JALの植木義晴社長とミス日本グランプリ・ミス着物の高田紫帆さん、準ミス日本の宮西伽奈さんらが参加者を出迎え、記念写真の撮影に応じていました。
搭乗口で開かれたセレモニーでは、植木社長が新年のあいさつに立ち、やがて午前6時4分、JAL1811便はまだ暗い羽田空港を離陸しました。
高度6100mの初日の出、眼下に富士の姿は…?
羽田空港を離陸後、JAL1811便はおよそ30分で富士山の横を通過しました。とはいえまだ夜明け前の時間、その姿はシルエットでしか見えません。というのも、羽田発着の「初の日の出フライト」は、この富士山ごしの日の出を眺めるコースをたどるため、さらに北西の南アルプス付近まで向かうからです。
やがて午前6時40分ごろ、まずは進行方向右側の窓に、まぶしい光が射し込んできました。窓外には富士山のシルエット、その向こうに高度6100mから眺める、2018年最初の太陽が顔を出しています。
JAL1811便は旋回を続け、高度を落としていきます。そうすることで太陽は再び水平線の下に沈み、今度は左側の窓に2度目の初日の出が昇りました。
初日の出はともあれ、富士山は天候に左右されるため、場合によっては雲海にさえぎられ見えないこともあるそうです。2018年はこれ以上ない晴天に恵まれ、なんとも縁起の良い年明けとなりました。
今年も完売のプラチナチケット、来年は…?
機内では、おせち風弁当や升酒(未成年者はソフトドリンク)、紅白まんじゅうなどが配られており、参加者はそれらを楽しみつつのフライトです。ファーストクラスではシャンパンのミニボトルも付きます。東京ディスニーリゾートのパスポートや旅行券などが当たる抽選会も実施され、機内はなんともお正月な雰囲気です。
無事2度の初日の出を眺めたJAL1811便はそののち北東へ針路をとり、栃木県の日光付近を通過、羽田への帰途につきました。
なお今回の「初日の出 初富士フライト」、窓側席は羽田発便、成田発便ともに発売開始30分で完売、内側の席もその日のうちにすべて売り切れたというプラチナチケットです。「来年のことを話すと鬼が笑う」といいますが、2019年の便に参加したい場合はこまめに情報をチェックしたほうがよいでしょう。
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