鉄鋼大手3社の平成30年4~6月期連結決算が2日、出そろった。自動車や建機用の堅調な需要に支えられ最終利益は新日鉄住金とJFEホールディングスが増益を確保。一方で昨年に品質不正問題が発覚した神戸製鋼所は最終利益が半減し、明暗が分かれた。
新日鉄住金が2日発表した4~6月期決算は、売上高が前年同期比6・3%増の1兆4408億円、最終利益が35・0%増の963億円と増収増益だった。自動車や都市再開発向けの鉄鋼需要が伸び、鉄鋼価格が上昇したのも寄与した。JFEも増収増益だった。
一方、アルミニウム製品などのデータ改竄(かいざん)問題を起こした神戸製鋼は最終利益が49・4%減の126億円とほぼ前年同期から半減した。同問題でアルミ・銅の販売が減少したほか、主力の鉄鋼部門でも生産設備のトラブルで伸び悩んだ。一連の不正に関わる4~6月期業績への影響額は合計で約25億円に上った。
トランプ米政権が3月に鉄鋼やアルミ製品に対して追加関税を課す輸入制限を発動したが、日本からの輸出額が小さく各社とも業績影響は軽微だった。31年3月期の業績見通しにも影響を織り込まなかった。
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