2018年11月22日木曜日

ゴーン日産会長、解任へ=午後、臨時取締役会

報道陣に囲まれ、自宅を出るの西川広人社長(中央)=22日午前、東京都渋谷区

 日車は22日午後に臨時の取締役会を開く。金融商品取引法違反の疑いで逮捕されたカルロス・ゴーン容疑者の会長解任を決める。約20年にわたる同容疑者への過度な権限集中が不正を招く結果となった。経営体制刷新で、業務運営の透明性向上や企業統治の改善を目指す。

ルノー幹部「日本でクーデター」=西川社長は「ブルータス」-ゴーン氏逮捕で仏紙

 西川広人社長は同日朝、東京都内で記者団に対し、「ボード(取締役会)で決めたことは公開する」と述べた。
 ゴーン容疑者は、有価証券報告書に役員報酬を約50億円過少に記載していたとして、19日に東京地検特捜部に逮捕された。会社の資金を私的流用していた疑いも持たれている。
 取締役会では、同容疑者の側近で、不正に深く関与したとされる代表取締役のグレッグ・ケリー容疑者の代表権も解く。また、首脳らの暴走を防ぐため、企業統治の在り方を検討する委員会の設置について議論する。
 日産は競争力の維持に向け、ゴーン容疑者が会長を務める仏自動車大手との3社連合を今後も継続したい考え。取締役会では、連合の今後の方向性も議題に上る見通しだ。
 三菱自も来週をめどに取締役会を開き、ゴーン容疑者の会長職を解く。一方、ルノーは会長兼最高経営責任者(CEO)の解任を見送っており、グループ内で対応が分かれている。(2018/11/22-10:54)

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