日産自動車の経営トップとして長年にわたり強いリーダーシップを発揮したカルロス・ゴーン容疑者(64)。徹底した合理化を貫く
「一日も早く業績の回復を果たし、日産を魅力ある企業として復活させたい」。経営難に陥った日産を立て直すため、ルノー上席副社長から1999年6月に日産の最高執行責任者(COO)に就任。同年10月には経営再建計画「日産リバイバル・プラン」を発表した。
「成功にどれだけ多くの努力や痛み、犠牲が必要になるかは痛いほどわかる。ただ、ほかに選択肢はない」。記者会見ではそう述べ、工場閉鎖や人員削減、部品の調達コストを20%削減するなどの荒療治を進めた。
2001年3月期連結決算で4年ぶりの黒字転換を果たした。読売新聞に「私は00年度に黒字に戻すという単純な目標を設定した。実現できなければ社長を辞めるとも約束した。目標と責任を明らかにすることはサムライの文化と同じ。日本人に違和感なく理解してもらえた」と語った。
企業同士のなれ合いを排して大胆なリストラに取り組むなど、「コストカッター」の異名を持つ剛腕ぶりは周囲とのあつれきも招いたが、日本型の企業経営は徐々に変革を迫られた。
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