<堕(お)ちたカリスマ>
「(日産自動車トップとして)初期は他の人ができなかった大きな改革を実施した。最近は、権力の座に長くつき、業務面でも弊害が見えたと実感している」
日産の西川(さいかわ)広人社長は19日の記者会見で会長のカルロス・ゴーン容疑者の評価を問われ、複雑な表情を見せた。1999年の資本提携を機に仏ルノーから経営危機だった日産に「再建請負人」として送り込まれたゴーン会長。果敢なリストラや海外市場開拓など「ゴーン改革」で日産を復活させたのは紛れもない事実だ。一方で、トップの座に20年近くも君臨し、権力が集中し過ぎた結果、ワンマン経営のうみもたまり続けた。西川社長は「(ゴーン会長は)現場からだんだん離れ、(顧客のニーズに合わない)偏った意見で商品投入が議論された時期もあった」と明かした。
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