2018年11月22日木曜日

日産ルノー統合案「ゴーンの頭の中にしかない」

 日産自動車の生え抜きの経営陣は、仏ルノーとの経営統合案を巡り、日産会長のカルロス・ゴーン容疑者と水面下で神経戦を繰り広げてきた。ゴーン容疑者の逮捕を受け、日産内部から、ルノーとのいびつな資本関係を見直すよう求める声が噴き出している。

 「ゴーンの頭の中にしかない」。日産内部で、そうささやかれてきたルノーとの統合案を、英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)が20日、報じた。逮捕前にゴーン容疑者が計画し、数か月以内に具体化する可能性があったという。

 さかのぼること1年ほど前。日産の関係者によるとゴーン容疑者の動きを懸念し、不穏な空気が社内に漂っていた。警戒感が一段と高まったのは今年2月だ。

 ルノーはゴーン容疑者を会長兼CEO(最高経営責任者)として続投させることを決定した。筆頭株主の仏政府に続投を認めてもらうことと引き換えに経営統合を主導するとの見方が強まった。日産の西川さいかわ広人社長兼CEOとの緊張感も高まってゆく。

Let's block ads! (Why?)

Read Again https://www.yomiuri.co.jp/economy/20181122-OYT1T50011.html

0 件のコメント:

コメントを投稿