2018年11月2日金曜日

日立化成、半導体材料でも検査不正=延べ1900社出荷-改ざんなど国内全事業所で

記者会見の冒頭、不適切検査について謝罪する日立化成の丸山寿社長(左)ら=2日午後、東京都内

 日立化成は2日、半導体用材料などで新たな不適切検査が見つかったと発表した。出荷先は延べ約1900社に上り、電気機械や自動車などの部品に使われる素材が多い。安全性や法令違反の問題はないとしているが、の子会社である同社の製品への信頼は大きく揺らぎそうだ。
 対象製品の連結売り上げ収益は日立化成全体の約1割を占める。丸山寿社長は同日記者会見し、国内の7事業所全てでデータ改ざんなどの不正があったことを明らかにした。
 発表によると、日立化成は顧客企業と取り決めた検査を怠っていたり、実際のデータとは異なる値を記載したりするなどしていた。対象は29製品。半導体用材料では、ICチップを保護する「封止材」が含まれる。このほか、自動車部品やディスプレー関連材料などに使われる製品も不正の対象になっている。
 日立化成では、6月に産業用鉛蓄電池での品質不正が発覚。出荷先は約500社に上った。同社はその後、特別調査委員会を設置して他にも不正がないか調べていた。(2018/11/02-17:35)

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