
5日のニューヨーク外国為替市場ではドルが反発。ドル指数は7月後半以来の高水準となった。クロス取引が解消され、6日発表の雇用統計に備える動きとなった。
ドルは主要10通貨全てに対して上昇。ドルに対してユーロと円、カナダ・ドルはこの日の安値水準にとどまった。この日はポンドや豪ドル、カナダ・ドルの下げが目立った。ブルームバーグが実施した調査によれば、ハリケーンの影響で雇用統計の非農業部門雇用者数はわずか8万人増と予想されている。
ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.6%上昇。ドルは対ユーロで0.4%高の1ユーロ=1.1711ドル、対円では0.1%上げて1ドル=112円82銭。
米国債が売られ、10年債利回りが2.36%近辺まで上昇したことがドルを押し上げた。フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は12月利上げを想定していると示唆した。サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁も利上げを支持したが、タイミングに関しては示唆しなかった。米経済指標が堅調な内容となり、ドルの支援材料となったが、6日発表の雇用統計はハリケーンの影響でゆがめられている可能性もある。
欧州中央銀行(ECB)は9月の政策委員会の議事要旨を公表。ユーロ高に関する懸念や量的緩和(QE)の調整について、新たな見解はほとんど示されなかった。
欧州時間の取引
対円でのユーロ売りやドルの全般的な上昇を受け、ユーロは対ドルで下落した。
ドルは対円で、米国債の上昇につれて、この日の安値112円41銭から下げ渋った。これより前は対円でのポンドやユーロの買い持ちを解消する動きとなり、ドルは対円でこの日の安値に下げた。
(更新前の記事で見出しの雇用統計発表日時を訂正済みです)
原題:Dollar Reaches Highest Level Since July Ahead of Jobs Report(抜粋)
USD, JPY Gain as Cross Flows Drive Trading Pre-NFP: Inside G-10
(抜粋)
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