2017年10月1日日曜日

「N700S」先頭車両公開 JR東海、新型新幹線 騒音・揺れ低減

 JR東海は1日、2020年度に投入予定の東海道新幹線の新型「N700S」の先頭車両の車体を日本車両製造豊川製作所(愛知県豊川市)で公開した。従来のN700Aに比べて先端部の左右側面が少し盛り上がったような形状で、高速走行時の空気抵抗が減って騒音や揺れを低減できるという。

JR東海が公開した新型新幹線「N700S」の先頭車両(1日、愛知県豊川市)
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JR東海が公開した新型新幹線「N700S」の先頭車両(1日、愛知県豊川市)

 ヘッドライト部分は2割大きく、発光ダイオード(LED)を採用して明るさや光の届く範囲を向上させる。来年3月をメドに走行試験用の車両を完成させる予定だ。

 この日は客室の実物大模型も公開。普通車の全座席の肘掛けにコンセントを設置し、座席の形状を工夫して快適さも増したという。

 N700Sでは取り付ける機器の小型・軽量化や車内照明へのLED採用などで、消費電力量をN700Aより7%ほど抑える。従来は16両編成が基本だったが、車両下の電気制御機器の配置などを見直し8、12両でも走行できるようにする。同社新幹線鉄道事業本部車両部の古屋政嗣担当部長は「性能をあらゆる面で向上させた」と話す。

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