2018年1月24日水曜日

リニア談合で大林組社長引責 後任に蓮輪専務昇格へ (1/2ページ)

 大林組は23日、リニア中央新幹線工事の談合事件を受け、白石達社長(70)が3月1日付で退任し、後任に蓮輪賢治取締役専務執行役員(64)が昇格する人事を発表した。白石氏は6月下旬の株主総会で取締役も退任し、相談役に就く。大林組は談合事件をめぐって当局から捜査を受け、公正取引委員会に不正な受注調整を認めて既に申告したことが判明しており、事実上の引責辞任となった。

 土木本部長としてリニア工事を担当していた土屋幸三郎副社長(66)も23日付で辞任。土屋氏から一身上の都合で辞任したいとの申し出があった。白石氏は23日、東京都内で会見し「執行体制を一新し、真相究明やコンプライアンス(法令順守)体制を早急に構築する必要がある」と退任理由を述べた。

 新社長に就任する蓮輪氏は「捜査に全面的に協力し、結論が出てから、企業としての責任を明らかにし、実効性のある対策を検討したい」とし、新執行体制を2月中旬に公表する考えを示した。

 リニア中央新幹線の工事をめぐっては、東京地検特捜部が昨年12月、リニア中央新幹線の「名城非常口」新設工事(名古屋市)の入札に不正があったとして、偽計業務妨害容疑で大林組本社を家宅捜索した。

独禁法違反の疑いで大手4社を捜索

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