東京電力は19日、福島第1原子力発電所2号機の原子炉格納容器を調査し、底部に核燃料の部品の一部や溶けた核燃料とみられる堆積物を撮影したと発表した。原子炉内にあった核燃料が圧力容器を突き破って底部まで落下していることが裏付けられた。政府・東電が2021年に始めるとしている溶融燃料の取り出し計画の参考にしたい考えだ。
格納容器の底から1メートルほどの高さに、核燃料の部品が落下しており、その周りに溶融燃料とみられる小石や粘土状の堆積物が積もっていた。同日記者会見した東京電力の木元崇宏原子力・立地本部長代理は「溶融燃料と思って間違いないのではないか。取り出し方法の検討に向けて重要な情報だ」と述べた。
東電は同日午前、装置を格納容器側面から入れた。調査に使ったのは、長さが16メートルまで伸縮するパイプの先端からカメラや放射線量計をつり下げる釣りざお状の装置。パイプを原子炉の真下まで伸ばした後、ケーブルを垂らして撮影を試みた。
2号機の内部調査は17年1~2月にもロボットなどを使って実施。格納容器内の金属製の足場の一部が壊れて脱落し、下から水蒸気が立ち上る様子を撮影していた。今回の調査ではその脱落部分からさらに底をめざしカメラを進めた。
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