「省電力メニーコアプロセッサの開発」事業で
スーパーコンピューター開発会社「ペジーコンピューティング」(東京)を巡る国の助成金詐欺事件で、東京地検特捜部は4日、別の事業の助成金約1億9100万円をだまし取ったとして、同社代表取締役・斉藤元章(49)、同社元事業開発部長・鈴木大介(47)の両被告(いずれも詐欺罪で起訴)を詐欺容疑で再逮捕した。
発表によると、両被告は2014年4月、経済産業省所管の国立研究開発法人「新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)」が12~13年度に助成対象とした「省電力メニーコアプロセッサの開発」事業で、事業費を少なくとも約2億9700万円水増しし、約9億1600万円とした虚偽の実績報告書をNEDOに提出。受給済みの助成金計約6億3300万円のうち、水増し分を基にした約1億9100万円をだまし取った疑い。
両被告は、NEDOが13年度に実施した「メモリデバイスの実用化開発」事業で助成金約4億3100万円をだまし取ったとして、昨年12月に詐欺罪で起訴された。関係者によると、両被告は二つの事業の助成金を不正受給したことを認めている。
同社や斉藤被告の関連会社は、NEDOと文部科学省所管の国立研究開発法人「科学技術振興機構」(JST)から総額約100億円の助成金や融資が決まっていた。ペジー社によると、斉藤被告は同社に辞任届を出し、関連会社の役員も辞任する意向を示している。
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