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JR西日本は、受験生の合格祈願のお守りとして福井駅などで毎年配っている列車の滑り止め用の砂に、発がん性がある微量の有害物質「結晶性シリカ」が含まれていたとして、今季の配布を取りやめた。「長期間にわたって大量に吸い込まない限り健康に影響はないが、受験生の安全に配慮した」と説明し、昨年までに配った砂で健康被害の報告はないという。
お守りは、JR山口線を走る蒸気機関車が急勾配で滑らないようまかれる砂を小袋に入れたもの。金沢、広島、米子、岡山の各支社管内で「滑らサンド」や「すべらない砂(さ)」などと銘打ち、無料配布している。受験生や保護者が毎年行列を作るなど人気の縁起物だ。
JR西によると、砂を納入する業者が昨年12月に成分を調べ、微量の結晶性シリカを確認したことから、配布を中止するよう各支社に連絡した。
金沢支社は昨季、福井、石川、富山3県の計14駅で配った。福井駅では先月27日から張り紙を掲示し、他の駅でも問い合わせがあれば事情を説明している。富山県では県内の在来線で使用している砂を代替品として配る。
奈良県の奈良、王寺両駅は「すべり止めの砂」として既に12月に配ったが、問題の砂とは別の砂を使用しているという。【近藤諭、根本毅】
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