伊債再び買い戻し、ユーロドルは1.1624ドルまで一時上昇
伊株FTSE・MIBが1.5%を超える上げ幅をみせ、伊債の買い戻しが再び入っていることで、ユーロの上げ幅が拡大している。ユーロドルは1.1624ドル、ユーロ円は126.57円まで上げ幅を拡大。ドル円は108.85円近辺、ポンドドルは1.3265ドル付近で小動き。
東京為替サマリー(30日)
東京午前=ドル円・クロス円 株価や米金利の動きに振らされる
東京午前の為替市場では、株価や米債の動向にドル円やクロス円が振らされる動き。ドル円は朝方に108.35円まで弱含むも、400円超安まで弱含んだ日経平均が一時下げ幅を縮小し、米10年債利回りが2.82%付近まで上昇すると、108.70円台まで買い戻された。その後、日経平均が400円安まで再び売りが優勢となると、ドル円も108円半ばへ水準を落としている。朝方にドル円が安値をつける中で、一部米報道から米政府筋の話として、「北朝鮮は非核化しない」とのCIAレポート内容が伝わった。
ユーロ円は125円付近から125.60円まで反発するも、再び安値圏に押し戻された。ユーロドルも1.15ドル半ばから前半までじり安。伊・スペイン政局への不透明感は高いままであり、南欧金融市場への警戒感からユーロの上値は重いまま。ポンドもユーロの動きに追随し、対円では143.61円を底に144円前半を回復し、再び143円後半に押し戻された。ポンドドルは1.32ドル半ばで伸び悩み。
NZドル円は75円前半から74.61円まで下値を広げ、その後は74円後半で推移。NZドル/ドルが0.69ドル前半で頭を抑えられている。豪ドル円が81円半ばから前半で推移し、豪ドル/ドルは0.74ドル後半で上下した。
加ドル円が83円半ばで伸び悩み、ドル/加ドルは1.30加ドル前半の加ドル安・ドル高水準で取り引きされた。時間外のNY原油先物は、66ドル後半から半ばへ弱含みに推移した。
東京午後=伊・大統領「夏の再選挙を避けたい」との発言でユーロ買い戻し
東京午後の為替市場では、欧州朝にマッタレッラ伊大統領「真夏の再選挙の実施は避けたい」との発言が伝わると、ユーロが主要通貨に対して強含んだ。ユーロドルは1.15ドル前半から1.1566ドル付近へ、ユーロ円が125円前半から125.91円へ水準を上げた。ユーロ円の買いにドル円も108円半ばで下げ渋り、108.89円まで反発。ポンド円が143円後半から144.47円へ反発し、ポンドドルが1.32ドル半ばで小じっかり。
米10年債利回りが2.82%台での推移となり、日経平均は21900円台では下げ渋り、339円安の22018円で大引け。主要なアジア株式市場は全面安の展開だった。
このところ続いていた避難通貨としてのCHF買いも一服。ドルCHFが0.99CHF前半で小動き。昨日に昨年9月以来のユーロ安・CHF高1.1368CHFまでCHFが買いに振れたユーロCHFは、本日は1.14CHF後半までCHFが弱含んだ。CHF円は109円半ばでもみ合い。
豪ドル円は81円前半から81.81円、NZドル円が74円後半から75.41円へ上昇。豪ドル/ドルが0.75ドル付近、NZドル/ドルが0.69ドル前半で小じっかり。
ドル/加ドルは1.30加ドル前半でもみ合い、加ドル円が83.64円へ強含んだ。
NY為替見通し=米国の経済指標では動きにくいか、円は避難通貨として買われやすい
ドル円は、引き続き上値の重い展開か。ドル円は東京時間につけた108.35円を底に、伊債が買い戻され、独・米債が売られていることを背景に108.89円までじり高となっている。
昨日の伊債の動きは明らかにパニック的だったため、ある程度の伊債の買い戻しは想定通りだろう。しかしこのイタリアの政治的混迷は始まったばかりのため、着地地点もまだ見えず、当面は円が避難通貨として買われる可能性が高い。
本日は米地区連銀経済報告(ベージュブック)の公表や、週末の雇用統計の前哨戦となる5月のADP全国雇用者数の発表が予定されている。しかしここ最近の米債の動向は、米国の景気状況で動いているわけではないため、米国の経済指標等では市場の動きは限定的になりそうだ。
オーダーは、ドル円の下値は108.00円には売り買いが交錯し、その下は薄くなっている。上値は、109円台は売りが優勢。また本日のNYカットが109.00円にある。
ユーロ円の下サイドは、125円われからは細かな買いがあるのみ。上値は127.00円から128円台は売りが優勢となっている。
・想定レンジ上限
ドル円の上値のめどは、日足一目均衡表・基準線=転換線の109.76円。ユーロ円は5日移動平均線の126.73円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値のめどは日足一目均衡表・雲の上限の107.59円。ユーロ円は昨年6月22日の安値123.85円。
ドル・円は高値もみあい、ユーロ・円の一段高で
[欧米市場の為替相場動向]
ドル・円は欧州市場で108円80銭と、本日高値圏でもみあう展開となっている。イタリア株のプラス圏推移を背景にユーロ・円が一段高となり、ドル・円を押し上げたようだ。また、米10年債利回りが2.86%台に持ち直したほか、米株式先物は堅調推移が続いているため、ドルにはなお上昇余地がありそうだ。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円54銭から108円83銭、ユーロ・円は125円74銭から126円41銭、ユーロ・ドルは1.1580ドルから1.1617ドルで推移した。
豪ドル・円:対円レートは反転、ユーロ高・円安の相場展開を意識
30日にアジア市場で豪ドル・円は反転。一時81円03銭まで下げたが、対円レートは反転、ユーロ高・円安の相場展開を意識した豪ドル買いが観測された。豪ドル・円は81円99銭まで反発。ユーロ・円は124円99銭まで下げた後に126円37銭まで戻している。
・豪ドル・円の取引レンジ:81円03銭-81円99銭円
伊株一時マイナス圏に、ユーロドルは1.1595ドル近辺で小動き
堅調に推移していた伊株FTSE・MIBは一時マイナス圏に入った。ユーロドルの反応は限定的で1.1595ドル近辺、ユーロ円は125.95円近辺で取引されている。
【ディーラー発】ユーロ買い先行(欧州午前)
欧州時間に入り、イタリアを起点とした南欧の政局混迷を巡る警戒感がやや後退。ユーロドルは1.1612付近まで水準を切り上げ、ユーロ円は126円34銭付近まで続伸するなどユーロ買いが先行。また、クロス円ではポンド円が144円65銭付近まで、豪ドル円は81円92銭付近まで上昇。そうした中、ドル円も序盤に一時108円88銭付近まで値を上げ本日高値を更新する場面が見られた。18時29分現在、ドル円108.665-668、ユーロ円126.065-070、ユーロドル1.16011-015で推移している。
ドル・円は上げ渋り、米金利の失速で
[欧米市場の為替相場動向]
欧州市場で、ドル・円は108円80銭からやや値を下げ、足元は108円60銭台でもみあう展開。米10年債利回りが2.859%まで持ち直したが、その後2.835%付近に失速し、ドル買いは弱まった。一方、欧州株式市場は弱含んでいるものの、イタリアは上昇基調を維持しており、ユーロ・円は126円付近で底堅く推移し、ドル・円の下げを抑えているもよう。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円54銭から108円83銭、ユーロ・円は125円74銭から126円34銭、ユーロ・ドルは1.1580ドルから1.1611ドルで推移した。
東京為替概況:ドル・円は小じっかり、ユーロの買戻しで
今日の東京市場でドル・円は小じっかり。前日の大幅安から戻りの鈍い展開が続いたが、夕方にかけてユーロの買戻しが強まり、ドルは本日高値を上抜けた。
ドル・円は、108円後半で寄り付いた後、ユーロ・円の連れ安で108円35銭まで弱含んだ。その後は調整によるドルの買戻しが観測されたが、日経平均株価の大幅安で円売りは後退し、108円半ばでもみあいが続いた。
ただ、夕方にかけての取引でユーロ・ドルとユーロ・円の買戻しが強まり、ドル・円は連れ高。また、米株式先物のプラス圏推移や米10年債利回りの2.86%台への持ち直しでドルに買いが入り、108円89銭まで値を切り上げた。
なお、ユーロ・円は125円00銭を下値にもみあった後、夕方に125円98銭まで強含んだ。また、ユーロ・ドルは1.1532ドルまで下げた後、夕方にかけて上昇基調となり1.1577ドルまで切り返した。
・17時時点:ドル・円108円70-80銭、ユーロ・円125円70-80銭
・日経平均:始値22051.97円、高値22079.23円、安値21931.65円、終値22018.52円(前日比339.91円安)
ドル・円は小じっかり、ユーロの買戻しで
今日の東京市場でドル・円は小じっかり。前日の大幅安から戻りの鈍い展開が続いたが、夕方にかけてユーロの買戻しが強まり、ドルは本日高値を上抜けた。
ドル・円は、108円後半で寄り付いた後、ユーロ・円の連れ安で108円35銭まで弱含んだ。その後は調整によるドルの買戻しが観測されたが、日経平均株価の大幅安で円売りは後退し、108円半ばでもみあいが続いた。
ただ、夕方にかけての取引でユーロ・ドルとユーロ・円の買戻しが強まり、ドル・円は連れ高。また、米株式先物のプラス圏推移や米10年債利回りの2.86%台への持ち直しでドルに買いが入り、108円880銭まで値を切り上げた。
なお、ユーロ・円は125円00銭を下値にもみあった後、夕方に125円98銭まで強含んだ。また、ユーロ・ドルは1.1532ドルまで下げた後、夕方にかけて上昇基調となり1.1577ドルまで切り返した。
・17時時点:ドル・円108円70-80銭、ユーロ・円125円70-80銭
・日経平均:始値22051.97円、高値22079.23円、安値21931.65円、終値22018.52円(前日比339.91円安)
【要人発言】
・黒田日銀総裁
「ここ数年の政治情勢の影響でボラティリティが拡大している」
「世界経済に発生したショックの波及が中銀に大きな課題を与えた」
【経済指標】
・豪・4月住宅建設許可件数:前月比-5.0%(-3.0%、3月:+3.5%←+2.6%)
・日・5月消費者態度指数:43.8(予想:43.9、4月:43.6)
・独・4月小売売上高:+2.3%(前月比予想:+0.5%、3月:-0.3%)
・独・5月失業率:5.2%(予想:5.3%、4月:5.3%)
【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・5月景況感指数(予想:112.0、4月:112.7)
・20:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)(前回:-2.6%)
・21:00 独・5月消費者物価指数速報値(前年比予想:+1.9%、4月:+1.6%)
・21:15 米・5月ADP雇用統計(予想:+19.0万人、4月:+20.4万人)
・21:30 米・1-3月期GDP改定値(前期比年率予想:+2.3%、速報値:+2.3%)
・21:30 米・4月卸売在庫速報値(前月比予想:+0.5%、3月:+0.3%)
・21:30 カナダ・1-3月期経常収支(予想:-182.0億加ドル、10-12月期:-163.5億加ドル)
・23:00 カナダ中銀が政策金利発表(1.25%に据え置き予想)
・03:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
ユーロは買い戻し優勢、ユーロ円は126.35円まで上昇
ユーロはイタリア株が1%を超えて上昇していることなどを背景に底堅い動きになっている。対ドルでは1.1612ドル、対円では126.35円まで一時上値を広げた。イタリアだけでなくスペインの政局不安もあるが、昨日のパニック的な動きの調整が入っているようだ。
欧州主要株価指数一覧
イギリス FT100
終値 :7633.61
前日比:+0.97
変化率:+0.01%
フランス CAC40
終値 :5409.43
前日比:-28.63
変化率:-0.53%
ドイツ DAX
終値 :12686.30
前日比:+19.79
変化率:+0.16%
スペイン IBEX35
終値 :9548.90
前日比:+27.60
変化率:+0.29%
イタリア FTSE MIB
終値 :21569.32
前日比:+218.44
変化率:+1.02%
アムステルダム AEX
終値 :554.54
前日比:-0.23
変化率:-0.04%
ストックホルム OMX
終値 :1573.19
前日比:+0.88
変化率:+0.06%
スイス SMI
終値 :8640.85
前日比:+3.65
変化率:+0.04%
ロシア RTS
終値 :1160.87
前日比:+5.97
変化率:+0.52%
イスタンブール・XU100
終値 :104863.50
前日比:-249.90
変化率:-0.24%
豪10年債利回りは下落、2.646%近辺で推移
5月30日のオーストラリア国債市場では、10年債利回りが前日末比-0.039%の2.646%近辺で大方の取引を終了した。
豪ドルTWI=62.5(-0.2)
豪準備銀行公表(5月30日)の豪ドルTWIは62.5となった。
(前日末比-0.2)
豪S&P/ASX200指数は5984.70で取引終了
5月30日の豪株式市場ではS&P/ASX200指数が、前日末比-28.86、5984.70で取引終了。
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