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日本ガイシは23日、1990年代から2018年3月末まで、顧客と契約した検査をせずに絶縁部品など11製品を累計約1億個出荷していたと発表した。出荷先は電力、鉄道会社など国内約200社、海外約300社。契約件数では約100万件に上る。今年1月16日に不正を確認したが、検査体制の是正を優先したため、公表が遅れたという。
名古屋市内で記者会見した大島卓社長は「関係各位にご迷惑とご心配を掛け、深くおわびする」と謝罪するとともに、「顧客の要求規格を軽視し、自社の製造過程に過剰な自信を持ってしまった」と釈明した。
不正出荷品のうち、高圧配電線の絶縁部品「配電用がいし」が約5割を占める。17年度の不正は約4万4000件で、納入先は国内141社、海外81社。
同社によると、昨年10月から実施した製品の自主点検で不正が見つかった。出荷した製品は全て社内規定に基づく検査には合格しており、品質に問題はないという。製品の交換予定はなく、業績への影響も軽微と見込んでいる。(2018/05/23-20:08)
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