[東京 20日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の午後5時時点とほぼ変わらずの110円半ば。きょうは大手企業など国内勢が夏季休暇明けで市場に回帰したが、ドルは狭いレンジ内の値動きにとどまった。
週明けのドルは午前に110.42円まで小幅に下落、午後に110.64円まで小幅に切り返した程度。午後3時までの値幅は上下わずか22銭だった。
前週末海外市場では、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが、米中首脳が11月の国際会議で、貿易問題を協議することを検討していると報道。外為市場では両国間の緊張が緩和するとの期待感からドルが広範に売られ、リスク回避姿勢の後退が円の弱含みにつながった。
7月にはトランプ米大統領が欧州連合(EU)のユンケル欧州委員長と会談し、貿易障壁の除去に取り組むことで一致した経緯があるだけに、市場では今回も「米中貿易問題が進展をみせる可能性がある」(都銀)との期待感が膨らみ始めている。
WSJによると、米中は22日から2日間、事務レベルの貿易協議を行う。
<トルコリラの予想変動率50%前後、連休中も警戒止まず>
きょうのトルコリラTRYJPY=Rは18円前半。海外市場で付けた安値17円前半からやや切り返した水準だが、上値は変わらず重い。
トルコ市場は21日から24日にかけてイスラム教の祝日、犠牲祭で休場。きょう20日も半日取引となるため、市場では流動性の低下に伴う相場急変の可能性を警戒する声が出ている。
連休中はもちろん政策発表などの予定はないが「予定外で突然出てくる可能性が依然高く、それがトルコ資産のボラティリティーを高めている」(外銀)という。
ロイターデータによると、週明けの通貨オプション市場では、米ドル/トルコリラの予想変動率(インプライド・ボラティリティー)が高止まりしている。
1カ月物は前週14日に、遡及可能な04年半ば以降で最高となる60%近くまで上昇した後、現在は47%付近で推移。リスクリバーサルも過去最高水準のリラプット高で、リラ急落懸念はほとんど薄れていない。
ドル/円JPY= ユーロ/ドルEUR= ユーロ/円EURJPY=
午後3時現在 110.58/60 1.1422/26 126.33/37
午前9時現在 110.47/49 1.1436/40 126.35/39
NY午後5時 110.49/52 1.1437/41 126.39/43
為替マーケットチーム
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