財務省が16日発表した7月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は2312億円の赤字だった。赤字は2カ月ぶり。アジア向けの半導体や電子部品の輸出が拡大したものの、原油価格の高騰で輸入額が膨らんだ。対米国の黒字額は前年同月比22・1%減の5027億円。自動車の輸出が伸び悩み、2カ月ぶりの縮小となった。
7月の輸出額は3・9%増の6兆7474億円。20カ月連続で前年を上回り、7月として過去3番目の高水準となった。韓国向けの重油やタイ向けの鋼材原料などが増えた。輸入額は14・6%増の6兆9786億円と4カ月連続で増加。原油価格が前年同月に比べ約1・5倍に高騰したことが押し上げた。
対米国は、輸出額が5・2%減の1兆2506億円で2カ月連続で減少。主力の自動車が12・1%減少したが、財務省は「米国経済が好調で原油価格も安かった前年の反動減が理由」と分析している。半面、航空機エンジンなどの輸入が増え、輸入額は11・0%増の7479億円だった。
米国以外では、対中国が2120億円の赤字。赤字は4カ月連続だが、半導体製造装置の輸出が倍以上増えたことなどで、赤字幅は17・8%縮小した。
対欧州連合(EU)は1228億円の赤字となった。赤字は2カ月ぶり。ドイツからの自動車輸入などが増え、輸入額は29・1%増の8896億円で、単月として過去最大となった。
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