[東京 1日 ロイター] - KDDI(9433.T)の高橋誠社長は1日の決算会見で、NTTドコモ (9437.T)が大規模な値下げを表明したことについて、同規模の値下げには慎重姿勢を示した。
ドコモは前日、2─4割程度の値下げにより1年当たり最大4000億円規模の顧客還元を実施すると表明した。
高橋社長は「同等なものはすでにやっている」と指摘。その上で「ドコモよりも一歩先に宿題を済ませているので、同じ規模で追随するということにはならない」と語った。
同社によると、昨年度に分離プランを導入して以降、顧客還元累計は今期末までに約3000億円超にのぼるという。高橋社長は「今からまた4000億円ということは絶対にない」と強調した。
1日の東京市場では追随値下げによる収益悪化懸念が浮上。KDDIの株価は前日比454.5円安の2360円と、前日から16%超下落した。
高橋社長は「単純に追随すると憶測されて、株価が下落したのではないか」との見方を示した上で「いま中期計画を作っているが、ドコモのように最初から減益を発表するつもりはない」として、「株はいまが買い時なのではないか」とアピールした。
ドコモは値下げの影響で、2020年3月期に営業減益を予想。現行の営業利益規模(約9900億円)に回復するのは5年後の2024年3月期になると見込んでいる。
志田義寧
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