
東京外国為替市場では円が上昇。9日に北朝鮮の建国記念日を控えてさらなる挑発行為が警戒される中、前日に続きリスク回避に伴う円買いが優勢となっている。
ドル・円相場は5日午前11時25分現在、前日比0.4%安の1ドル=109円31銭。朝方は円売りが先行し、109円83銭まで上昇。その後小幅プラスで始まった日本株が早々にマイナスに転じたことや仲値での円買いに加え、北朝鮮による新たな大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射の動きに関する報道もあり、一時109円25銭までドル安・円高に振れている。円は主要16通貨全てに対して上昇している。
SBI証券IFAビジネス部の相馬勉部長は、北朝鮮情勢は今後の展開に確信が持てず、「次は本当に武力行使をやるのかシナリオを描けない」と指摘。「何かあればドル売り・円買いになるので、ドルロング(買い持ち)ではいられない」と話す。
ユーロ・円相場も1ユーロ=130円台後半から一時130円02銭まで円買いが進行。一方、ユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.1900ドル前後で小幅な値動きとなっている。
北朝鮮は9日以前の発射の可能性に備えてICBMの移動を開始した、とアジア経済が5日に報じた。
みずほ銀行の加藤倫義参事役は、「9日の建国記念日までにまた何かあるかもしれないということで、海外勢がリスクを感じている」と指摘。一方で、「108円にかけては実需やヘッジ外しの投資家の玉」などが入っており、「日本人はリスクオフで円買いが加速するようならそこで拾っておきたい人の方が多そうだ」とし、「今日のところは109円を割れていくとは想像できない」と話す。
この日はオーストラリア準備銀行(中央銀行)が政策金利発表する。ブルームバーグの調査ではエコノミスト27人全員が政策金利を過去最低の1.5%に据え置くと予想。声明では最近の経済指標の改善を受けた景気認識や豪ドル高の影響についての言及が注目を集めている。
オーストラリアドルは朝方発表された4-6月の純輸出の国内総生産(GDP)寄与度が予想を上回ったことを受けて上昇。対ドルでは一時1豪ドル=0.7985ドルと2営業日ぶり高値を付けている。
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