山手線など首都圏のJR東日本の七路線が五日午前十時ごろから一時止まった大規模停電で、JR東は、埼玉県蕨市にある基幹変電所での手順に反した点検作業ミスが原因と明らかにした。冨田哲郎社長は定例記者会見で「多くの方にご迷惑をかけた。再発防止策を講じる」と陳謝した。
JR東の説明では、下請け、孫請け会社の作業員らが電気回路のスイッチ点検で、定められた手順を踏まずに電気を止めないまま作業を始めた。地面に過大な電気が流れ、センサーが異常を感知して変電所全体の電気が止まったとみられる。作業は計九人が担当。指示ミスや勘違いなどがあったとみて調べている。
蕨市の変電所は首都圏に十八ある主要な変電所の一つ。さらに複数の変電所を通じて首都圏の各路線に電気を送っている。
JR東によると、七路線で列車が最大約四十分間停止。ダイヤは午後二時ごろまで乱れ、計七十五本が遅れ、約四万一千人の足に影響した。止まったのはほかに京浜東北線、宇都宮線(東北線)、高崎線、湘南新宿ライン、埼京線、常磐快速線。蕨市の変電所から電力供給される京浜東北線西日暮里駅など計十四駅も停電した。最大九分間停電し、一部で改札機や券売機が一時使えなくなった。
JR東では、昨年五月に川崎市の変電所で機器トラブルによる停電が発生し、東海道線や京浜東北線などで運休や遅れが生じ、約二十四万人に影響した。
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