[ニューヨーク 2日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルがユーロと円に対して上昇した。堅調な製造業統計で米経済に強気の見方が広まった一方、ユーロはスペインのカタルーニャ自治州の住民投票で独立賛成派が圧倒的多数を占めたことが重しになった。
終盤のドル/円JPY=は0.12%高の112.61円。ユーロ/ドルEUR= EUR=EBSは0.57%安の1.1746ドル。
米供給管理協会(ISM)が発表した9月の製造業景気指数は約13年ぶりの高水準で、副指数のうち新規受注と原材料価格の伸びが大きかった。
クレディ・アグリコル(ニューヨーク)の通貨ストラテジスト、バシリ・セレブリアコフ氏は「製造業ISMの企業活動の側面は明るい材料だ」と述べた。その上で、「価格指数が大幅に上昇したため、市場でドル高が進んだのだろう。(しかし)私は価格指数については慎重であるべきだと思う。季節調整がかかっておらず、最近のハリケーンの影響を受けている可能性があるからだ」とした。
トランプ米大統領は米連邦準備理事会(FRB)の次期議長候補の絞り込みを進め、元FRB理事のケビン・ウォーシュ氏と面会した。ウォーシュ氏はイエレン現議長よりもタカ派的と目されている。イエレン氏も候補の1人。
スペインのカタルーニャ自治州の分離独立を問う住民投票は、当局の発表で90%が独立賛成に投票し、スペインのラホイ首相は窮地に陥った。投票を阻止しようとする警察と住民との間で衝突が発生し、ユーロ圏の政治リスクに対する警戒感が強まった。
UBSの通貨ストラテジスト、コンスタンティン・ボルツ氏は「欧州では政治リスクが高まっている」と述べたが、今回の件は全体としては影響はそれほど大きくなく、長引くこともないとの見通しを示した。
ドル/円 NY終値 112.75/112.78
始値 112.76
高値 112.88
安値 112.54
ユーロ/ドル NY終値 1.1730/1.1734
始値 1.1744
高値 1.1763
安値 1.1731
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