
シェアハウス投資家への融資問題でスルガ銀行は15日、中立・公正な弁護士らの専門家で構成される「第三者委員会」を設置して事実関係を究明すると発表した。
委員会は中村直人氏、仁科秀隆氏ら4人の弁護士が委員で、調査範囲や調査完了時期を一任されている。この委員会についてスルガ銀は、日本弁護士連合会の「企業等不祥事における第三者委員会ガイドライン」に準拠しているとして、全面的に協力して調査が終了次第、速やかに結果を公表するとしている。シェアハウス案件での融資残高は1258人に対して2036億円が3月末であった。
女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」は個人投資家らがスルガ銀などから資金を借りて建設した。スルガ銀は、個人が融資を受けるに際して自己資金残高を証明する通帳の偽造や改ざんがあった、またより多くの融資のために二重契約などがあったとも発表した。そしてこうした不正について「相当数の社員が認識していた可能性が認められた」ことも明らかにした。
米山明広社長はこの日、本店がある静岡県沼津市内での決算会見の冒頭で、シェアハウス関連融資について「株主さま、たくさんのステークホルダーの方にご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした」と陳謝した。改ざんについては「役員の関与は確認できていない」としながら、「調査は第三者委に委ねたい」と述べた。同時にシェアハウス問題は事業の一部として「リテール事業の縮小は考えていない」と語った。
「かぼちゃの馬車」は転貸会社スマートデイズが運営していた。しかし個人投資家に賃料が払い込まれないトラブルが相次いだ。投資家らの支援弁護団によると、入手した13人分の提出書類がすべて改ざんされていた上、行員と不動産販売会社の会話とされる録音で偽業者を紹介するなどずさんな融資に関与した疑いがあるとしている。
シェアハウス融資問題を受け、金融庁は4月に立ち入り検査を実施、行政処分を視野に実態解明を急いでいる。
1月下旬辺りからシェアハウス問題が取り沙汰されてスルガ銀株は下落基調になった。2000円台半ばだった株価は4月19日には1200円まで下落、5年超ぶりの安値を付けた。15日の株価終値は前日比37円(2.5%)高の1509円。
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