2018年5月3日木曜日

遺族への手紙、今年は届かず 神戸連続児童殺傷の加害男性

 平成9年に起きた神戸市の連続児童殺傷事件の加害男性(35)が、亡くなった山下彩花さん=当時(10)=と土師淳(はせ・じゅん)君=同(11)=の命日の前に遺族に送っていた手紙が、今年は届いていないことが3日、分かった。加害男性の両親の代理人弁護士が明らかにした。

 弁護士などによると、加害男性は平成16年、初めて遺族に向けて手紙を書いた。その後、関係者を通じて弁護士が手紙を預かり、遺族に渡すようになった。

 しかし、27年6月、加害男性が手記「絶歌」を出版。知らされていなかった両遺族が反発し、それ以降は弁護士から手紙を受け取るのを拒否してきた。

 数年前から手紙は両方とも、彩花さんの命日の3月23日の少し前に弁護士の元に届いていたといい、弁護士は「今年はもう届かないのではないか」と話している。淳君の命日は5月24日。

 淳君の父、守さん(62)は「この先、私が全く受け取らないというつもりはないが、手紙を書かないとなると、自分の起こした事件に向き合っているのか疑問に感じる」と不信感を募らせた。彩花さんの父、賢治さん(69)は「再び手紙が来たところで読む気はない。一切関わりたくない」と話した。

Let's block ads! (Why?)

Read Again https://www.sankei.com/west/news/180503/wst1805030052-n1.html

0 件のコメント:

コメントを投稿