2018年8月17日金曜日

通貨危機、見えぬ決着=対米関係、悪化の一途-トルコ

 【ロンドン時事】外国為替市場でトルコの通貨リラが暴落してから17日で1週間。金融市場は落ち着きを取り戻しつつあるが、通貨危機の引き金となった米国の制裁は解除されるめどが立たないまま。経済情勢にも先行き不透明感が漂い、見えない決着に市場関係者は不安を募らせている。

トルコ、米電化製品ボイコット=通貨危機でも強硬崩さず

 リラは10日に対ドルで約20%も急落するなど、一時1ドル=7リラ台まで売られたが、その後は反発。足元では5リラ台で取引されている。しかし、市場関係者は「トルコを取り巻く不安はまたぶり返すだろう」(英調査会社CMCマーケッツのデービッド・マッデン氏)と警戒を緩めていない。
 リラ安の原因は、急激なインフレ(物価上昇)が進む中、米国人牧師の拘束をめぐる米国の制裁が重なったことだった。トルコのエルドアン大統領は「経済戦争の標的にされた」として米国製品の不買運動を国民に呼び掛けるなど、対決姿勢を強調。牧師の釈放も拒否しており、対米関係は悪化の一途をたどっている。(2018/08/17-15:29)

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