【ニューヨーク時事】米事務機器大手ゼロックスは1日、富士フイルムホールディングスによる買収に反対していた大株主2人と和解すると発表した。富士フイルムとの買収合意のみならず、同社との関係自体を見直す可能性を表明。半世紀以上続いた合弁事業の解消も辞さない構えを示した。
大株主の著名投資家カール・アイカーン、実業家ダーウィン・ディーソン両氏との間で和解案をまとめた。裁判所が承認すれば、ジェイコブソン最高経営責任者(CEO)のほか、キーガン会長ら6人も取締役を辞任。後任にはアイカーン氏らが推薦する候補が就く。富士フイルムとの関係や買収合意について、新経営陣は速やかに、解消や見直しを含む「戦略的代替案」を検討するとしている。
アイカーン氏らは、富士フイルムが1月末に発表した買収提案について「ゼロックスを過小評価している」と反発。他の株主に反対を呼び掛けるとともに、買収阻止に向け訴訟を起こすなどした。和解が決まれば、こうした活動を中止するが、富士フイルムとの係争は続ける。(2018/05/02-18:53)
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