大阪府高槻市の関西大高等部、中等部、初等部が教員に違法残業をさせたとして、運営する学校法人「関西大学」(同府吹田市)が茨木労働基準監督署から2回の是正勧告を受けていたことが3日、関西大への取材で分かった。
法人が教員を対象に平成28年度の労働時間を調査した結果、52人が1日8時間の法定労働時間を超えて残業していたことが判明し、最長で年間2042時間に達した教員もいたという。
法人によると、1回目の是正勧告は昨年4月に受け、法定時間を超えて働かせていた実態や労働時間の記録の不備などを指摘された。一部を改善したが、ことし3月にも違法残業などで2回目の指摘があった。法人は総額約3400万円に上る残業代の支払いなどを労働組合に提案し、協議を進めている。
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